暴太郎戦隊ドンブラザーズ
ドン24話「むすこ、ににんばおり」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
今回の放送をいっすんの印象でまとめると、
草すぎ二人羽織合戦からの、タロウと母の絆が尊かった
という印象の回となりました!
メチャクチャな指示と全く合っていない口パクの息子二人羽織、終始草すぎましたね!
ギャグ回に終始するかと思いきや、ドンブラザーズの特異なポジショニング・タロウと母の尊い絆を感じましたので、感想を交えつつ考察していきますのでぜひ読んでみてください!
今回も素晴らしいドンブラザーズ!
ドンブラザーズ24話いっすんの感想と考察
それではドンブラザーズ24話、いっすんの感想と考察です!
ドンブラザーズの特異なポジショニング
耕一郎になりすまし二人羽織大作戦によって、様々な指示を下す真一ら。
真一が調子に乗って俳句を披露したことで智子に罵倒され、そしてつよしは最愛のみほをけなされたことで匙を投げる始末。
この二人の行動を見るに、ドンブラザーズの特異なポジショニングについて考えさせられるものでした。
真一は俳句やわびさびへの陶酔、つよしはみほ溺愛による拘泥。
真一はこれまで幾度となくタロウに翻弄され歯をむき出しにして怒りを露わにしてきたこともあり、教授という自負がある分その怒りもまた深そうです。
そして今回は3ステップでお供達が大暴走!
俳句を愛するというわびさびの美学を、「怠け者の思想じゃないの?」と、真一がおそらく一番気にしていたであろう鋭い返しをされたことで怒りは頂点に。
つよしに至っては、言う必要のない「結婚したんだ」で自ら掘った墓穴に入りつつ、みほをけなされたことで激昂。
はるかは唯一まともなお供を演じるかと思いきや、まさかの「私、耕一郎さんの・・」と結婚相手を名乗り出る暴挙。
(過去にタロウに指摘された通りの『集中力の欠如』が発揮されることによって引き起こされる)
これら一連のワチャワチャ感、勢いに草でしたw
更に言うと、真一はその後のバトルで招集された際にもまだ怒りを引きずっており、闇ジロウに成り代わって土下座登場したジロウに八つ当たり。
闇ジロウがしたことの謝罪や後始末を気にして行動で示すジロウに対して、「今日の私は機嫌が悪い」と、素直に謝る者への暴力で弱い者いじめの構図を披露。
これらを鑑みる時、真一とつよしの『好き』は彼らの大いなる弱点であるということです。
つよしは過去にみほのことでヒトツ鬼化しており、その時かけたメンバーへの迷惑や謝罪の気持ちからなにも学んでいません。
そして『なぜこのようなメンバーの弱点をわざわざ描いているのか?』という点にフォーカスしたいのですが、ドンブラザーズのメンバーは誰でもヒトツ鬼化する危険性があり、いつでも戦士が入れ替わる可能性があります。
ドンブラザーズという作品が異色なのは様々なチャレンジが光るからですが、特に顕著なポイントは戦士がメチャメチャ一般人な点。
真一・つよし・はるかたちが持つ弱点を敢えて顕著に示すことで、
「メチャメチャ一般人な戦士なんですよ。是非とも自分自身に重ね合わせて愛してくださいね!」
という、ここへ来て改めてのメッセージなのかなと解釈しました。
確かに戦士としての完璧さがなく人間として欠如してはいけない部分の欠落、感情的になりやすいメンバー、しかしなぜか憎めない。
メンバーの精神的な未成熟さを露わにすることで今回のような少々無理のある絵面ですら愛すべきギャグとして完遂することができ、そして視聴者が違和感なく受け入れられる特異なポジショニングを既に構築している計画的なコンセプト&シナリオ運びがあるからこそ、ドンブラザーズをこんなにも愛おしくさせているのだと改めて感じました。
ドンブラが面白いと感じるということは、製作陣の術中にはまっているということですね!
タロウと母の尊い絆
今回の智子のような強引な勘違いに対して、普段のタロウであれば「出来ることと出来ないことがある、他をあたれ」とあしらっていたことでしょう。
しかしタロウは『母』を知りません。
タロウがわけのわからぬ言い掛かりに悩み抜いたことは、心の根底に眠っている一度も体験したことのない母の愛を求めているものと解釈できます。
ストーリー終盤、智子に「俺は桃井タロウという者だ」と打ち明け謝ったところ、智子は「とっても楽しかった、ありがとう」と返答。
タロウも智子も偽りの親子と分かってはいても、出会った時に親子の愛を求めるお互いの波動で無意識的に引かれあっていたものと推察します。
他人であっても二人にとってはかけがえのない偽りの親子の時間だったのですね😭
タロウは最後、覚えたピアノを披露するのではなく肩もみを要求。
「もはや野暮な演技は必要ない、であれば今まで尽力してきた見返りとして母としての役割を演じてもらえないだろうか。」おそらくこのような心中でしょう。
肩もみ=タロウが母という存在にしてやりたかったことの一つの象徴で、タロウのささやかな要求と児童退行も相まってそこにはタロウの母の姿が見えました。
智子にピアノを披露することはできなかったですが、喫茶どんぶらにてピアノを弾くタロウ。
弾いた曲はショパンの「ノクターン」。
短い時間とは言え母というものを多少なりとも教えてくれた智子への感謝と別れを告げる曲。
そして夜を想うのではなく、いまだ見ぬ本当の母を想いながら弾く曲であったとも思っています。
ヒトツ鬼から解放された耕一郎は再びピアノを弾く決心をし家に戻り、智子に迎え入れられるシーンで幕を閉じました。
この一幕から察するに、
耕一郎=タロウ、智子=タロウの母であり、タロウがまだ顔を知らない母と再び出会えることを示唆したシーンではと感じた次第。
耕一郎と智子は親子であり、家出をしていたとは言え親子の絆がある。
しかし再び二人が実際に打ち解け合ったのかどうか、までは見せていない。
タロウとタロウの母もまた、親子の絆で結ばれている事実は不変。
母の愛が見えない状態のタロウ=智子の顔を敢えて見せない描写、そして智子が耕一郎を家に迎え入れること=タロウとタロウの母がお互いの愛を知るそのときを、それぞれ示唆していると感じました。
愛が見えていなくても、親子の絆は不変。
親と子という関係性は例え死別したとしても永久に変わることがありません。
タロウは母の愛をまだ知りませんが、親と子は確かな愛と絆で結ばれているのだと気づかされる尊すぎる回でした。
「どうか幸せに・・」
タロウの最後の言葉から、『人を幸せにすることで幸せを学ぶ。』を実践し幾人もの人たちを幸せにしていくことでタロウ自身幸せというものがわかってきたことを明かす、実は非常に重要な一言にもシナリオ運びの巧さを感じたものです。
愛が見えていなくても親子の絆は不変である事実、尊すぎますね!
ドンブラザーズ24話いっすんの一口感想
ドンブラザーズ24話いっすんの一口感想です!
雑な口パク草過ぎ
二人羽織による雑過ぎる口パク大作戦、ぎこちなさすぎて草w
ただ口を開閉するだけの、タロウのお魚のようなパクパクな口が草過ぎ!
声もころころ変わるとか、背が伸びたとか、草ポイントが多い。
智子も楽しんでいたようだし、視聴者も大満足の雑な二人羽織は終始草すぎましたね!
俳句・結婚の告白・ヒトツ鬼から耕一郎を感じるなどなど、急展開も多くて智子も大満足では!?
今日もマスターはいいとこどり
ピアノを弾くことでタロウにピアノを教え、それを智子に披露することはなかったものの今回の重要な締めくくりに絶対に必要であり、結局マスターはいいとこどり。
真一・つよしが匙を投げ二人羽織が破綻しかけた時、「おおっ!マスターが声吹き替えるか!?」という視聴者の期待からの、面倒ごとに首を突っ込まない主義でそのような期待を裏切るマスターしたたかw
Don! Don! いいとこどり~♪
イヌブラザー好感度またアップ!
子供を救う翼カッコ良すぎ!!
自然体で人助けができる翼、やっぱりドンブラザーズ中一番の常識人であり、まごうことなき真のヒーロー像を体現しているんですよね。
精神的に成熟している翼、それに引き換え俳句と愛する人をけなされて匙を投げるメンバーw
翼メッチャかっこいいわ~~
はるかが真一を「教授」呼び
いつからなのかは定かではないですが、今回はるかが真一のことを「教授」と何度か呼んでいましたね。
「猿原さん」と呼んでいた時期もあったような・・なかったような・・?
はるかと真一の距離が縮まったこと、そしてはるかが真一を教授として敬っていることが伺えて新鮮なはるかを見た気がしました!
はるかの性格から、「単にあだ名的に呼びやすいから」という理由が一番濃厚そうですがw
教授的キャラを強引に強めるための意味合いもあるのかな?
まとめ
今回はギャグ回に終始するものと思ったところ、まさかの大感動な締めくくり!
タロウがまだ見ぬ母に会うその日を、心待ちにしたいものですね!
(実現してほしい!いや、実現してくださいお願いします!)
そして次回は、
ドン25話「ヒーローしごとにん」
つよしが会社をクビになり、ドンブラメンバーもなぜか異業種へと職業転換!?
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!