仮面ライダーリバイス
最終話「あくまで家族、いつかまた会う日まで」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
最終話の放送をいっすんの印象でまとめると、
夢に向かって走りつかみ取ったその先に、『趣』が待っている
仮面ライダーリバイスの大切なメッセージを受け取ったという印象でした。
いや~~、仮面ライダーリバイスついに終わってしまいましたね😭😭😭
非常に寂しい思いもしますが、無事に最終回を迎えられた清々しさもあり感無量といったところです!
50周年記念作品の最終回となる第50話において、一輝とバイスが紡ぐ重要メッセージ・成長のために消える悪魔・バイス復活について感想を交えつつ考察していきますのでぜひ読んでみてください!
仮面ライダーリバイス、ついに終わってしまいました。
全魂込めて、最後のレビューをしていきます!!
仮面ライダーリバイス最終話いっすんの感想と考察
それでは仮面ライダーリバイス最終話いっすんの感想と考察です!
一輝とバイスが紡ぐ重要メッセージ
一輝とバイスの契約は仮面ライダーとして変身し闘う度に、一輝の記憶が消えていくというもの。
それも、一輝が一番大切にしている家族の記憶だけが消えていく。
これは、一輝が家族の記憶を忘れる=夢や理想を忘れていく現代人で、バイスの存在=夢や理想に関わるネガティブな感情と紐づけ解釈することができます。
夢や理想を叶える人は現代においてはごくわずか。
時代や人生に流されるまま生き、そのうちに夢や理想を忘れていく人たちが大多数を占めるのが現実です。
しかし各人の夢や理想を刺激する出来事が発生すると、大抵のケースでネガティブな感情が起こってきます。
『これらは好きだからこそ』・『夢や理想としていたからこそ』起きてくる感情で、その分野に興味のない人はネガティブ感情は一切起こってきません。
夢や理想を実現する一握りの人たちは、これらネガティブ感情が起こった時にしっかりと向き合ってきた人たちであると言えるでしょう。
なぜ夢や理想を刺激された際に否定的な感情になるのかを考え、そしてネガティブ感情としっかりと向き合い、少しでも夢や理想を実現できるための研鑽や努力を怠らない人。
そういったごく一部の人たちが自身の真の夢を叶えていくのだ、と思います。
バイスとしっかりと向き合った一輝は、”家族を守る”という最大の目標をまっとうするために1話から最終話におけるまで一貫して激戦奮闘。
その結果契約の影響で大切な対象を忘れていく副作用が起きてきたものの、最後には家族を思い出し夢や理想を実現。
一輝とバイスの姿を通して、
『夢や理想を実現するために、自分の中の悪魔=ネガティブ感情としっかりと向き合い、どうか夢に向かってひた走ってください。』
家族・悪魔・バディ・孤独などの様々な重要テーマを経て、シリーズを通して伝えたかったメッセージは間違いなくこういったことだったのだ、と解釈します。
「1文字挙げるとするなら?」という質問を受けた望月Pが出した回答は『趣』。
仮面ライダーリバイスのメッセージを受け取り体現していくことで、夢に向かって走りつかみ取ったその先に、『趣』が待っているのだということになるのではないでしょうか。
仮面ライダーリバイスの重要メッセージには、本当に励まされました!!
成長のために消える悪魔
自分のことも家族と思ってしまった一輝との契約満了を期に、消えるバイス。
バイスの存在=夢や理想に関わるネガティブな感情を表すと解釈しますが、夢や理想に関わるネガティブな感情は、自身を夢に向かって後押ししてくれる存在でもあります。
夢や理想の片鱗に触れたときに心がざわつく意味、そこに大事なものがあることを気づかせてくれる大切な存在。
バイスとの契約満了は、一輝が一番大切にしていた『家族』を守り抜き・取り戻し、それは夢や理想に向かって大きく前進したことを表します。
夢や理想をつかみ取ったとき、それに限りなく近づけたとき、既に夢や理想に関わるネガティブな感情は存在しません。
自分にとって最も大切な夢や目標などを全うしたその時には悪魔のささやきはもうないのです。
繰り返しますが、バイスの存在=夢や理想に関わるネガティブな感情。
人間がより人間らしく、そして『自分らしい人生』を生きていくための絶対に必要な要素、それがリバイスで言うところの悪魔のささやきなのです。
それに耳を傾けず、無視し、突き放していては自身を押し殺して生きるに等しい行為。
「もう一人の自分と気持ちよく戦えるなんて、羨ましいよ。」
多くの現代人は元太の言葉と似通った、夢や理想に関わるネガティブを忌み嫌う人生を歩んでいると思われます。
裏を返せば、本当はもう一人の自分と気持ちよく戦いたい・向き合いたいということ。
一輝とバイスが楽しそうにもみ合うラストバトル全体に、そういったメッセージ性を感じました。
そして現れたキングカズ!
カズとのやり取りでは一輝がひそやかに諦めてきた、過去の夢が刺激されることに。
「夢に遅いも早いもないよ。1センチでもいいから、前に出ようぜ!」
夢や理想の良いところは、それを叶えたら終わりではないこと。
また新たな希望や目標が出てきて、自分の成長をどんどん加速してくれる。
一輝が家族を取り戻したことで、一輝の一番大切な夢が叶いました。
その次に大切な目標として、プロサッカー選手になる夢をキングカズの重要な一言によって刺激される一輝。
「君の全盛期はこれからだよ。」
現代の多くの人が、この言葉に強く励まされたのではないでしょうか。
夢を考えるとき、その怖さや不安によって動けなくなる。これが人の常です。
しかしサラリーマンで務めながら、主婦で家事や育児をしながら、時間がない中にも夢を実現させるための努力や研鑽はできる。
そして精一杯奮闘しても夢に手が届かなそうな、その時にはまた元の生活に戻ればいい。
時には大きな決断を迫られることもあるかもしれない、後悔することもあるかもしれない、でもいつだってやり直しは効くんだ。
「失敗したっていい、またやり直せばいいじゃん」
というバイスの声が聞こえた気がして、その言葉を糧にいっすんも夢に向かってひた走ろうと決意させてくれました。
自分の中のバイスと向き合って、共に笑い合い、楽しく笑える自分らしい人生を紡いでいこうと。
バイスは成長を与えてくれる、素晴らしき存在でした。
バイス復活について考察
バイスは消滅し、一輝の中に戻るかたちで終局を迎えましたが、『バイス復活』について考察していきたいと思います。
まず最初にバイス復活は高い確率で実現します。
その理由として、『仮面ライダーギーツ×仮面ライダーリバイス WINTER MOVIE2022』の存在。
冬のギーツ&リバイス映画ティーザー画像に、バイスがいるではないですかw!?
そのため、バイスは復活します。
以上!・・・ということではあまりにも乱暴です。
なので、いっすんなりにバイス復活の理由について考察してみました!
バイスが復活する可能性について、そもそもバイスが一輝の前に初めて現れたときのことを考えてみます。
バイスが現れた契機は、ベイルによって危険にさらされた五十嵐一家を守るため。
そのため一輝と契約を結んだ経緯があります。
つまりバイスが次に登場してくるとすれば、それ相応のイベント発生が必須条件と考えます。
そこでバイス復活について、4通りの説を考えてみました。
- 一輝がサッカー選手になるための、夢の後押しのため復活
- いきなりヒョイと復活する
- ギーツのピンチを救うため復活
- 家族の命が危険にさらされることで復活
1.一輝がサッカー選手になるための、夢の後押しのため復活
まず『説1』は、一輝の一番大切な夢が実現したことで、次なる一輝の夢はプロサッカー選手になることです。
しかし何らかのイベントが発生し、所属するサッカーチームやサッカーを続けるための大切な仲間を傷つけられそうになり、バイスが一輝の『サッカー選手になる』という夢を支えるために復活する、といった説です。
しかし一度消滅したはずのバイスが再び出てくるにしては、”サッカー選手になるための夢の後押し”では理由が弱すぎると感じるため、確立は低いと思われます。
2.いきなりヒョイと復活する
次に『説2』は非常にあり得るんですが、あってほしくないw
「俺っち、いきなり復活できちゃった~~!これからもよろしくね~~」
めっちゃあり得そうで困るんですが、これではさすがに感動的ラストを無下にする行為なので確率は低いでしょう。
でもリバイスならあり得るんだよな~、バイス復活説の絵的に一番想像しやすいかも。
3.ギーツのピンチを救うため復活
『説3』は冬映画を意識した内容で、ギーツやその仲間たちのピンチを救うために復活するというもの。
リバイス最終話の最終カットにて仮面ライダーギーツ=浮世英寿(うきよ えーす)と一輝が初めて対面。
このときバイスが既に居ない時点で初対面を果たしているので、映画は『バイスが消滅する以前の、過去にさかのぼったお話し』というトリッキーなこともなく、時系列的にも問題なし。
しかし出会って間もない人たちを救うためのイベントが、バイス復活の契機になるかというと希薄な印象。
これも確率が低いのではないかと考えます。
4.家族の命が危険にさらされることで復活
最後に『説4』。
やはりこれが一番濃厚で、推したいイベントです。
それもただ単に怪人などの悪の手から家族を守るもの、というイベントではなく、ベイルが絡む可能性が高いのではと考えます。
バイスが現れた契機は、ベイルによって危険にさらされた五十嵐一家を守るため。
ベイルは元太の行為を裏切りととらえ、執拗に追い回し五十嵐一家を手にかける寸前まで危険な行動を見せました。
凶暴性を見せるものの、それは元太に見放された寂しさから来ていると言えます。
そして現在は元太の中に収まっており、その後特に暴走も実体化も乗っ取りもなく非常におとなしいベイル。
ベイルは現在、唯一の望みが叶っている状態なのです。
そこでバイス復活にどう絡むかと言えば、端的に言うと『ベイルが一輝&バイスを焚きつけるため』と考察します。
しかしバイスの阻止によって紆余曲折したものの、結局は自身の願いである元太の中に収まることができた。
つまり敵(一輝とバイス)によって救われた悪魔、それがベイルなのです。
ベイルもそれを承知していることで、一輝だけではどうにも家族を守り切ることができなそうだという局面にベイルが登場し、敢えて敵に加勢する素振りを見せてバイス復活を促すのではと考えます。
一輝&バイスへの恩返しということ、そして過去にバイスを初めて実体化させた張本人であるベイルが絡むことで、時代を再び巡らせるという意味合いと推察。
『仮面ライダーリバイス』というタイトルは、リ・バイス(Re:バイス)『もう一度バイスと共に』という意味も込めてあったのかもしれません。
また、これは最終話におけるいくつかの伏線によっても感じ取ることができます。
まずは元太の
「もう一人の自分と気持ちよく戦えるなんて、羨ましいよ。」
ベイルと気持ちよく戦えていないこと、そしてそれがこれから実現する可能性を示唆。
そしてバイスと最後の別れをする一輝の、
「俺は・・絶対にお前を思い出す」
ベイルの焚きつけによって「昔こんなことがあったような・・?」と、大火事の際の記憶をバックグラウンドとして呼び起こし、「もう一人誰か居たような・・?」という今までおぼろげに感じていたバイスの存在を「絶対に思い出す」の言葉通りに、一輝自身が渾身を込めて思い出すための伏線であると感じています。
バイス復活のステージとしては冬のギーツ&リバイス映画ということになりそうですが、ティーザー画像のバイスをどのように出現させてくれるのかは全くの未知で期待感が膨らみますね!
上映までまだまだなので新たなギーツ放映を楽しみながら、楽しみに冬を待ちたいと思います!
バイス、待ってるよ!!
仮面ライダーリバイス最終話いっすんの一口感想
仮面ライダーリバイス最終話の一口感想です!
君の全盛期はこれからだよ
まさかのキングカズ登場には、誰もが度肝を抜かれたことは疑いないでしょう!
そして日本全国のキッズたちは「誰?このおじさん」となったであろうことw、しかし果敢にもそんなシナリオに挑戦するリバイスには最後まで飽くなきチャレンジャー魂を見た思いがしました。
そしてかけてくれた言葉、
「夢に遅いも早いもないよ。1センチでもいいから、前に出ようぜ!」
これも感動しましたが更に、
「君の全盛期はこれからだよ。」
なんて勇気の出る言葉なのでしょうか!?
もちろんこれは脚本家の木下半太さんによる台詞回しではあるでしょうが、カズが等身大の言葉でメッセージを贈ってくれたと聞き紛うほどの素晴らしき言葉。
誰にでも夢や目標はあります。
ただ、いつの間にか忘れてしまった、諦めざるを得なかった、生活を優先した・・・などなど様々な理由によって忘却の彼方へと葬り去られて久しいのではないでしょうか。
そんな誰しも持っている夢や目標を思い起こさせつつ、そして「君の全盛期はこれからだよ。」暖かく背中を押すフィナーレには大感動こみ上げてきました!
仮面ライダーリバイス、尊すぎて寂しすぎて悲しすぎてホッとしすぎて・・ぐちゃぐちゃな感情ですが、偉大なる作品ここに極まれりといったところでしたね!
全盛期はこれから!!
前田拳太郎君の渾身の演技に涙
五十嵐一輝役:前田拳太郎君、素晴らしすぎる名演を見せてくれましたね。
「バイス・・さよならは言わないよ」
この時点で流れ落ちる涙。
「思い出すに決まってんだろ!」
「俺は・・絶対にお前を思い出す。だって・・家族だから」
「・・ありがとよ」
この掛け合いも拳太郎君の演技力も素晴らしすぎましたね!
1年間の集大成をその魂の演技で見せてくれた前田健太郎君、最初から演技が上手かったですが1年前とは比べ物にならないほどの圧巻の成長ぶりにも同時に涙しました。
バイスと分かれた後の悲しさから気持ちを切り替え、家族と久しぶりに再開できた喜びをそのまま演技で表現していましたが、感情と演技の切り替え具合が絶妙。
48話ラストにおいても仮面ライダージュウガとの死闘の末に大二・さくらを忘れてしまい、その時本当に他人と接しているかのような自然すぎる「バイス、この人たち誰?」には顔面蒼白になるほどのカメレオンを感じたものです。
(拳太郎君本人も、これらのシーンは何度も泣きそうになったと辛さを語っていましたが、そのような苦境を乗り越えた名優:前田拳太郎の大きな糧になったことは疑いないですね。)
前田拳太郎君、それから大二役:日向亘君、さくら役:井本彩花さん、その他多くのキャスト陣のこれからが本当に楽しみで仕方がありませんね!
レジェンド作品よ、ありがとう!!
泣き笑いで締めるリバイス
49話は『笑い泣き』がテーマで、最終話は『泣き笑い』で締める仮面ライダーリバイス。
50周年を記念した作品、仮面ライダーリバイスがついに終幕を迎えました。
いっすんの中では非常に愛すべき作品で、キャストもシナリオも望月Pを始めとした製作陣も全てが尊く毎週本当に楽しませてもらいました。
最終話のリバイスは、リバイスらしさ全開でまさに『泣き笑い』。
仮面ライダーリバイス中一番の常識人で人情があり人間味のあるキャラクター、それが悪魔バイスでした。
元々一輝と一つであったとは言え、バイスと共に紡いできた大切な記憶が失われることは一輝にとって家族を失うに等しい逆境。
しかし二人が最後に出した答えは本当に尊く、一輝とバイスが紡いできたバディの集大成を見た思いがしました。
バイス=vise(つなぎとめる、しっかり押さえる、固定する)の由来通りに一輝と家族の間柄を固くつなぎとめてくれたその尊い1年間に感謝の思いを込めて、いっすんからも心から「ありがとう」と一輝とバイスに贈りたい気持ちです。
一輝とバイスの奮闘によって、『自身の夢もまだまだこれからなんだ』と焚きつけてくれるに至り、偉大なる作品に感謝の念が尽きません。
仮面ライダーリバイス・・・本当にありがとう、お疲れ様!!!
感無量!!
まとめ
仮面ライダーリバイス、本当に終わってしまったのですね。
悲しく寂しい気持ちで一杯ですが、感動や感謝の気持ちの方がそれを遥かに上回る素晴らしき作品であったと心から感じています。
そのような中、早速次回からはお待ちかねの仮面ライダーギーツスタート!!
【仮面ライダーギーツ】1話「黎明F:ライダーへの招待状」
こちらも楽しみでなりませんね!
最後に、仮面ライダーリバイス作品全体にお礼の言葉を述べて締めたいと思います。
仮面ライダーリバイス、最高すぎて沸きまくってたぜ!!
本当にありがとう、1年間本当にお疲れ様!!!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!