デリシャスパーティ♡プリキュア
第33話「清く正しく!あまねとハロウィンパーティ」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
今回の放送をいっすんの印象でまとめると、
マリちゃんの態度は3者(あまね・ナルシストルー・マリちゃん)の問題が解決する伏線
を感じた回となりました!
プリキュア恒例のハロウィン回、来ましたね!
コロナを意識したことによるのか宅内ハロウィンパーティということで、ハロウィンメインというよりもハロウィンサブのあまねメイン回。
あまね・ナルシストルー・パフェのレシピッピなどなどが絡み合うことで、また一つあまねの成長につながるイベントとなりました。
そのような中、問題を解決しないあまねのアンサーは今後の展開を示唆・マリちゃんの態度は今後の伏線などについて感想を交えつつ考察していきますので、ぜひ読んでみてください!
デリシャス流ハロウィンはパリピのように騒ぐではなく、大切な仲間とかけがえのない時をシェア!
デリシャスパーティプリキュア33話いっすんの感想と考察
それではデリシャスパーティプリキュア33話いっすんの感想と考察です!
問題を解決しないアンサーは今後の展開を示唆
今回はマリちゃんから聞くナルシストルーの話しをきっかけにして、あまねが大きく心を揺り動かされその問題が肥大化することで、物語の核となりました。
そもそもナルシストルーの更生過程をマリちゃんが皆に報告してきたことが物語を誘引しているわけですが、あまねもナルシストルーも実は似た者同士ということを強調してきたのが今回。
- ナルシストルーが持つ食への恨み
- ナルシストルーは食の恨みからブンドル団に入りレシピッピを奪い取ることで、様々な食や人へ八つ当たり
- あまねが持つナルシストルーへの恨み
- あまねはナルシストルーへの恨みから正義と悪の板挟みで自分を追い込んでしまい、レシピッピを傷つける
やってることは同じ、という構図が今回の33話。
18話であまねは自身が行ってきた過去の業を受け入れ、フィナーレへ覚醒。
今回の33話ではナルシストルーを始めブンドル団に対する自身の負の感情を認め、それにとらわれない選択をし大きく成長することに。
そこで活きてくるのがマリちゃんの指導、
「大事なのは、その感情に流されないことよ。」
フィナーレとなる過程では、ブンドル団にいた頃の悪行を全て受け入れ、過去の自身の思いが癒しとなったことで新たな自分に変化し、正義を貫く覚悟を決めたあまね。
今回では許せない対象、拭いきれない後ろ暗い過去に対する感情をどうにかしようとするのではなく、そのフォーカスを大切な存在へとずらすことでぶれない思いを作り出す、それが今回の大綱でした。
フィナーレ覚醒の際はしっかりとした一つの明確なアンサーを以て教示とし、今回のようなシビアなケースではフォーカスをずらすことで新たな自分へ導くことができるという可能性の示唆。
プリキュアのレッスンとして明確なアンサーを用いないことには意外性を感じたところですが、後ろ暗い感情という扱いづらいテーマにおいて、”新たなアプローチをとることもできる”という柔らかな指導という印象でした。
そして今回のあまねの対処について、もう一つの役割が考えられます。
あまねはブンドル団のナルシストルー、セクレトルーと因縁があり、彼女にとってこの二人は後ろ暗い過去の対象。
33話における出来事のもう一つの役割として、ブンドル団員が将来浄化されることの裏返しではないかと推察します。
それは何と言っても、あまねのフォーカスを一旦ずらすことでアンサーとした対処こそが、それを雄弁に物語っていること。
更には、デリシャスパーティプリキュアのテーマである「ありがとうとシェア、その中心にごはん。」を根幹にして、ナルシストルーに手を焼いていながらもどうにか更生させようと奮闘しているマリちゃんサイドの現状も一つのキーに。
あまねが深く関わった2名のブンドル団員が浄化されることで今回フォーカスをずらした対症療法ではなく、あまねの後ろ暗い過去と感情も真の浄化を迎える根本療法が敢行されることでしょう。
一旦「ゆるがない」という意思の強さであまねの成長を兼ねておきながら、問題を完全に解決しないアンサーを提示。
しかしこの一見曖昧なアンサーこそが、実は敢えて仕組まれたイベントであり今後におけるブンドル団員更生&心の浄化の示唆であるととらえることができます。
今回あまねが出したアンサーから、今後の期待が膨らみます!
マリちゃんの態度は、あまね・ナルシストルー・マリちゃんの問題が解決する伏線
マリちゃんがいつものように良きアドバイザーとして今回も活躍を見せてくれましたが、今回マリちゃんのスタンスに少々違和感を感じたので考察していきます。
あまねの異変にいち早く気づきいたマリちゃん、衣装レンタルの帰路にて
「何から何まで話さなくていいんだから、気軽に頼ってね。」
と、相手に過干渉しない絶妙な距離感、それでいて包容力のある言葉をあまねにかけてくれました。
しかしバトルの最中にあまねが変身できない理由を知った際のマリちゃんは、
「無理に許す必要はないわ。誰かを許せずうらむ気持ちは、誰もが自然に持っているものよ。」
先ほどの絶妙な距離感と包容力のある暖かさを無視するかのような、強めの物言いと決めつけ。
この時点で違和感を感じませんでしたか?
いっすんは違和感を感じたのでその原因を具体的に考えてみたところ、
- 許すこともまた一つの選択肢であり、「許したいのか・許したくないのか」の設問もなしにあまねに寄り添っていないこと。
- 「誰かを許せずうらむ気持ちは、誰もが自然に持っている。」マリちゃんらしくもない、多様性を無視した決めつけ。
柔らかな伏線とは裏腹な強めの言い回しと多様性を無視した決めつけで、マリちゃんらしくもない節操のなさから違和感を感じていたようです。
しかしいつもと違うこのマリちゃんのスタンスにも実は重要な意味があると思っていて、その理由としてシナモンの存在が挙げられます。
そのために『あまね=マリちゃん』、『ナルシストルー=シナモン』と重ね合わせてしまい、語気が強めになったのではと考えます。
それを裏付けるためのもう一つの理由として、「誰かを許せずうらむ気持ちは、誰もが自然に持っているものよ。」このとき、マリちゃんの目を隠してわざと口元だけを見せる演出。
これは、目を背けたくなるシナモンに対する自身の後ろ暗い過去と感情を表現していると思われます。
「大切なのは、その感情に流されないことよ。」
そしてこの言葉はあまねよりも、実は自分に言い聞かせた言葉であると感じています。
この考えに至る理由として、
- マリちゃんも過去にシナモンの一件で後ろ暗い過去と感情に翻弄され、大切な誰かを傷つけた苦い経験が恐らくあること
- マリちゃんにしては珍しい節操のない立ち振る舞いからの、「フォーカスをずらしたアンサー」というプリキュアでは異色である曖昧な回答になっていること
これらを見え隠れさせた33話は、あまねの成長のみならず、指導者であるはずの『マリちゃん自身の肯定と戒め』といったテーマも兼ねていたことになります。
このように考えていくことで、ナルシストルー・あまね・マリちゃん。この3者は非常に似た者同士の様態を描いていることに気づけます。
- ナルシストルーは食や人への恨み
- あまねはナルシストルー・セクレトルーへの暗い感情
- マリちゃんはシナモンへの失望、冤罪の可能性による罪悪感
同じような問題と暗い過去・感情を抱えた似た者同士の構成で描かれた三者三様のシナリオが今回の大枠であり、そしてこれらの問題は現在はいずれも解決が難しいこと、しかし必ず今後いずれの問題も浄化され解決していくことへの伏線という意味合いを持つ大変重要な回、それが33話であったと認識しています。
マリちゃん(&フェンネル)とシナモンの問題の顛末は、今後特に刮目していきたいですね。
デリシャスパーティプリキュア33話いっすんの一口感想
デリシャスパーティプリキュア33話いっすんの一口感想です!
ハロウィン仮装可愛すぎ
ハロウィン仮装、みんな可愛すぎましたね!
ゆいはカボチャ洋装、ここねは赤ずきんちゃん、らんはまさかのパンダw、あまねは天使?
らんのパンダ仮装は同じレンタル衣装屋さんで過去にドレスを選ぶ際に断念した経緯がありましたが、まさかの再登場&メインで利用できる機会が訪れるとは。
個人的にはここねの赤ずきんちゃんがイチオシでした!
ホームパーティにしては仮装をレンタルして、気合い入ってます!
セクレトルーがキュアスタやってるの可愛い
「きゃ~それってぇ、限定のパンプキンパイですよね。まだ食べてないなんです~↑」
とキュアスタでつぶやいており、普通に女子なセクレトルー可愛い。
ジェントルーはらんのキュアスタ投稿をレシピッピ強奪に利用していたこともありましたが、セクレトルーは普通に愛想よくキュアスタ投稿者に絡んでいるところを見ると、趣味でキュアスタをやっている模様。
プリキュアたちとセクレトルー、ナルシストルーも一緒にみんな集まれいただきます!の絵面を早く拝みたいものですね!
ブンドル団本拠地の所在は異空間だとか異世界とかいう設定だったはず。インターネット環境とかどうなってるのかなw
ハートフルーツペンダントの源はパフェのレシピッピ
ハートフルーツペンダントのエネルギー源はパフェのレシピッピが要であること、そしてそのレシピッピとあまねの関係性にひびが入れば変身にも影響が出ることが初めて明かされましたね。
改めて、パフェのレシピッピはエナジー妖精的な重要立場であること、パフェのレシピッピとの絆がフィナーレの強さに直結するのだと再認識するストーリーでした。
あまねとパフェのレシピッピが直接話せなくて、通訳が必要なのが効率悪いw
しかしコメコメも通訳できるようになるなんて、成長したな~😭
まとめ
ナルシストルーを殴る(実際には殴っていない)夢ですら大罪を犯したかのような葛藤に繋がり、それはあまねの正義の心から来る苦しい感情。
そんな正義を貫くあまねらしさを存分に感じつつ、彼女が「ゆるがない」というまた新たな一歩を踏み出す尊い成長を描く一話となりました!
今後あまねの問題・ナルシストルーの問題、そしてマリちゃんの問題にもしっかりと注目していきたいところですね!
次回は、
第33話「おじいちゃんはガンコ!おでんは野球のあとで」
何やらゆいのおばあちゃんの知り合いであるおじいちゃん&孫登場!
なぜだか野球をし、そしておでんを食べることに!?
デリシャスと某ワッハッハな方々との縁を感じます!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!