デリシャスパーティ♡プリキュア
第18話「わたし、パフェになりたい!輝け!キュアフィナーレ!」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
ついに誕生、キュアフィナーレ!!
思えば第三者不正アクセスによって5週にも渡って延期が続き、苦しい時代を過ごしてきたデリシャスパーティプリキュア。
そのような苦境とも言うべき大きな試練を乗り越えて、無事にキュアフィナーレが誕生したこと、感無量です!
大感動の今回は、あまねにとってなぜジェントル―時代が必要だったのか?ということ、それからジェントル―とあまねの人格から作中テーマを読み解いてみましたので、ぜひ読んでみてください!
キュアフィナーレ爆誕、感無量です!!
デリシャスパーティプリキュア18話いっすんの感想と考察
それではデリシャスパーティプリキュア18話いっすんの感想と考察です!
なぜジェントル―時代が必要なのか?その意義は3つ
ジェントルーであった過去をどうにも許容できないあまねは、ゆいの後押しによって過去を清算し未来を見据えてキュアフィナーレへ覚醒するに至りました。
しかしそもそもジェントル―としてブンドル団に所属し、レシピッピを奪い多くの人を傷つけ悲しませてきたジェントル―時代がなぜ必要だったのでしょうか?
その意義として、いっすんは3つの理由として解釈しました。
- あまねが自身の業を認めることによって、愛する対象に向けた守護へ昇華させるため
- ゆいのリーダーの証明
- ここね・らんの成長、マリちゃんも含めてチームということ
それではいっすんの解釈を一つずつ掘り下げていきますね!
1.あまねが自身の業を認めることによって、愛する対象に向けた守護へ昇華させるため
あまねはジェントル―としてブンドル団に属していた過去があり、記憶は曖昧なもののその悪行は沁みついています。
レシピッピに対するあまねの想いの強さがジェントル―時代の悪行に対する自責を異常なまでに大きく強くしていますが、これはあまねがレシピッピにかける思いが並ではないことを、ジェントル―の業と絡めて深い自責につなげているというかたちですね。
ここでのキーワードは、『自責』と『愛する対象を守りたいと願う守護』。
そして過去に幼いあまねがパフェのレシピッピと約束したことが契機となり、ほかほかハートの結晶体に想いがこもることに。
「見てて、みんなを笑顔にできるパフェみたいな人に絶対なるから!」
自責に駆られるあまねの傷ついた心を癒したのは、『過去の自分自身の決意』です。
ジェントル―としての業を経験し受け入れることで、より過去の大切な想いが本物へと昇華。
つまりジェントル―時代の悪行は、ハートフルーツペンダントが真の姿になるため、そしてキュアフィナーレへと覚醒するための必須条件ということになります。
「もう目をそらさない・・自分の過去からも、自分の願いからも、そしてお前たちの悪事からも!」
ジェントル―時代の業はフィナーレになるために絶対に通らなくてはならぬ道。
そうでなければ『自責』から『過去の決意による癒し』を経て、『愛する対象へ向けた守護』への真の昇華を実現することは困難と考えます。
キュアフィナーレの名乗り「ジェントルに」というパートはブンドル団にいた自分を認めた証。
『ジェントル―の私が居たから、こうしてゴージャスなパフェとしてフィナーレを彩ることができる。』
昨日までのごはん=ジェントル―を認めて、今日のごはん=フィナーレが明日の自分を作る綺麗な構図が出来上がるための超重要なプロセス。
あまねのジェントル―時代は自分自身を認めるため、キュアフィナーレへと覚醒するために、絶対に必要な条件だったということですね。
とてもきれいに作り上げられた美しいシナリオには感服する思いがしました!
2.ゆいのリーダーの証明
ジェントル―時代がもたらすもう一つの意義としては、『ゆいのプリキュアとしてのリーダーの証明』です。
ゆいは普段メンバーに対して深く干渉せず見守りの立ち位置をとっていますが、誰かが道を踏み外しそうになったその時には軌道を修正するという重要な役割を持っています。
今回あまねに対しては軌道を修正、そして本来あるべき道を示唆しゆだねています。
そして今回、とらわれるあまね、モットウバウゾーの危険なマグマ攻撃。
火山岩が通り過ぎた水蒸気だけでも高熱を感じるほどの異常な状況、おそらくあたればただでは済まされないレベル。
モットウバウゾーにとらわれているあまねはブンドル団という業にとらわれている人生を表現し、マグマはあまねの危険な心で触れることすらかなわないことを表していると考えます。
しかしゆいはそれでもやけどをしながらもあまねの心に近づき寄り添い、問いかけた。
「あまねさん、明日は・・どんな自分になりたい?」
ゆいのその勇気と包容力があまねのマグマの熱を鎮火させ、フィナーレ覚醒につながり爆発的エネルギーへと転化。
「私は、みんなを笑顔にできる・・パフェのような人になりたい!」
そしてほかほかハートの結晶体(あまねの幼い頃の純粋な想い)がマグマ(ジェントル―の業への自責)の中で光り輝き、ハートフルーツペンダントに覚醒。
これら一連の奇跡的な流れに導いたのは、ゆいその人です。
ゆいのリーダー格のポテンシャルとその成長ぶりは目を見張るものがあり、おばあちゃんの金言を利用することで過去に自分が愛した人とその言葉、何よりもゆいの想いが相手の胸にストレートに届きます。
このゆいの重要な立ち回り、そして苦境であっても切り開く希望を見出すことができるリーダーとしてのそこはかとない資質。
それをハッキリと証明する重要なイベントのための準備段階・・・それがジェントル―として暗躍していたことの意義の一つであると考えました。
ゆいの優しさと包容力あふれる問いかけにはいっすんも涙😭
3.ここね・らんの成長、マリちゃんも含めてチームということ
とらわれたあまねを救うべくモットウバウゾーに対峙するも、危険なマグマ攻撃で近づくことすら困難なプリキュアたち。
しかしキュアスパイシーはモットウバウゾーの寸胴にピッタリフィットするサイズのサンドプレス型シールドを展開・フタをするという快挙を。
そしてキュアヤムヤムはバリバリカッターブレイズを放つ前のムチ様な状態をうまく駆使し、モットウバウゾーの体を締め付け捕縛に成功。
スパイシーの才溢れる闘いの功績はすまじいものがあり、
- ヘヴィサンドプレスで敵を挟もうとしたところ、モットウバウゾーがあまねを盾にしようとした際に咄嗟に解除。
- ヤムヤムが危険な高出力ビームをまともに喰らう一瞬手前にサンドプレスで防護。
- プレシャスとヤムヤムが肉弾戦を展開する中、モットウバウゾーが高出力ビームによる早すぎる反撃もサンドプレスで完璧に防御。
今回のバトルだけでもこれだけの功績でチームに貢献しています。
機転が利く上に瞬発的な判断が正確で、周りの状況を敏感に察知するここねの性質がスパイシー変身後は更に研ぎ澄まされた感があり、チームとしてなくてはならない存在・・それがスパイシー。
そんなスパイシーが今回モットウバウゾーの寸胴直径に合わせてヘヴィサンドプレスをピッタリとはめ込み危険なマグマ攻撃をしばらく防いでいたこと。
難しいであろうヘヴィサンドプレスの調整と寸胴直径の目測をこのように正確にこなし、相手の危険な攻撃を封じた功績は素晴らしき成長と言わざるを得ません。
スパイシー素敵すぎよ~!!でもヤムヤムもすごい!!
そしてヤムヤムはバリバリカッターブレイズを初めてムチのような形態で使うチャレンジを闘いの土壇場で敢行、その結果モットウバウゾーを1~2分程完全に捕縛。
らんの情熱的な食への想いと家族愛がヤムヤムのバトルスタイルにもうまく反映されており、情熱タイプの遠距離攻撃によってバトルを牽制・けん引し、こちらもチームとしてとても重要な役割です。
そんなヤムヤムが闘いの土壇場でブレイズを初めてムチのようにしならせ相手を緊縛し、人質にとられているあまねの無事を確保する機転の利いた成長を見せてくれました。
そしてこれらバトルの渦中における二人の成長を促したのはマリちゃん。
「大丈夫!あなたたちなら、きっとできる!」
マリちゃんの司令塔としての観察眼は初登場時から洗練されていましたが、ここに来てプリキュアのチームの一員としてよりその重要性を光らせマリちゃんも含めてチームということを改めて示してきました。
しかし注目したいのは、これらは単なるウバウゾー相手では叶わぬ成長ということ。
今回のモットウバウゾーはジェントル―時代の業と、それを許容できないあまねの危険な心が表現されており、更にあまねが人質にとられることで解放されることのない緊縛を表していると思われます。
すなわちそんじょそこらのウバウゾーでは今回のようなここね・らん・マリちゃんの著しい成長はあり得ず、ジェントル―とあまねを表現した危険なウバウゾーだからこそ意義が出てくると考えます。
あまねがジェントル―時代を過ごしてきた過去は、プリキュアのチームとしての成長をより促すための重要なプロセスであった、これがいっすんが考える3つ目の意義となります。
「自分を信じてお互いを信じれば、道は開くわ!」ここぞのタイミングで自己肯定とチームの信頼を高める激励、マリちゃん素敵すぎない?😭
ジェントル―とあまねの人格から読み解く作中テーマ
あまねはジェントル―時代の罪をどうしても許すことができない、そのためプリキュアになることはできないということ。
そしてジェントル―の人格や所業についてあまねには分からないことが明かされましたね。
「覚えてはいないが悪事は体に沁みついている」ということで、あまねはジェントルーがしたことを決して許容できず。
しかし闘いの中でどうしても譲ることのできない想いを解放することでキュアフィナーレへと覚醒。
今回のお話しを通して、ジェントル―・あまね・キュアフィナーレが織り成すテーマは次のような解釈に至りました。
- ジェントル―の人格=他からかかる圧力による支配・挫折
- あまねの人格=支配・挫折による絶望
- キュアフィナーレ=新たな自分への目覚め
ジェントル―の人格をあまねは認知しておらず、これは自分自身ではない外部かからかかる圧力を示しています。
更にはあまねにとって非常に大切なレシピッピ・みんなの笑顔を無慈悲に奪ってきた業は支配・挫折を表しており、あまねが許容するだけのボーダーを優に超越している状況。
あまねの人格はそんな決して許容できぬ現在の支配・挫折を味わうことで絶望の淵に落ちている状態。
そしてキュアフィナーレは新たな自身への挑戦であり、「みんなを笑顔にできるパフェのような人になりたい!」の言葉が示す通り大いなる目覚めへの第一歩ということ。
これらあまねの行動の一連をまとめたのが、次の通りです。
- 他からかかる圧力による支配に屈服・挫折するような絶望的状況でも、支配や挫折に無気力になるのは違う。
- 自分自身がどうしたいのかを考え、勇気を出して一歩踏みしめ行動していくこと。
- 過去に自分が感じていた憧れ・夢・尊敬する人に近づくためには、過去の自分を取り戻し殻を打ち破ることが必要である。
現代は暮らしが便利に多用化する一方で様々な圧力・災難・人間関係・紛争・・・色々な苦境が常に渦巻いている非常に生きづらい時代となってきました。
ハラスメント・災害・事件・事故・侵略など外部からかかる圧力によって支配されるとき、その力が強大であればあるほど抗うことができず挫折を味わうことになります。
そうして支配や挫折に身を置くことで希望は失われ絶望の渦中へといざなわれることに。
しかし絶望の渦中にいたとしても、
過去に自分が思い描いていた自身の輝く未来像を思い出し、新たな自分へと変わるために大きく躍進する時、自分自身の物語は希望の光へ向かって大きく動いていく。
そんなテーマとメッセージが込められているものと解釈しました。
ジェントル―はあまねの知らない全く別人の人格ではなく、あくまであまねの人格であることは間違いがありません。
つまりジェントル―はあまねのダークサイドから形成された人格であり、結局ジェントル―もあまね自身ということ。
そこがこのテーマの重要なミソだと思っていて、全く別人格ではないあくまであまねの過去から生まれた業を、あまね自身が受け入れてキュアフィナーレへと覚醒すること。
様々な苦難や苦境の多い現代だけども、まずは自分の胸に手を当てて考えてみよう。
今まで受け入れることができずに拒絶をした出来事がなかっただろうか、誰かを傷つけてその事実から逃げてしまうような過去がなかっただろうか、自分自身を認めているのだろうか。
自分が苦しむ原因は案外自分が持っているもの、そしてその答えもまた自分自身のみが知り得るもの。
あまねの勇気ある受け入れは、過去の業を認めた覚悟。
外部が悪いと決めつける前に、まずは自分の中で咀嚼し噛みしめることができる出来事があるかもしれないですよ。
そういった重要メッセージが込められているのではと解釈しました。
そういう意味で考えると、ジェントル―時代の業とも呼ぶべき所業の重要性は非常に計り知れないものがあります。
KASAIにてジェントル―時代の業によりプリキュアになることを辞退したあまねに対して、ゆいが「そんな・・あれはジェントル―がしたことだよ?」と問いかけた際、
「分かってる!分かっているんだ・・でも・・」
声を荒げてゆいの言葉をさえぎるあまね。
「わたしは、わたしを許せない!」
このシーンではあまねが絶望をより深く知った者ということを主題にしていますが、だからこそ業や罪・自分を認めることができた時には、谷が深ければ山が高くなるようにどん底であればあるほどより高く飛躍できることへの示唆です。
ジェントル―の業の深さとあまねの罪の意識は、キュアフィナーレの優しさと驚異的な強さにつながるためそして過去の輝かしい自分を取り戻すための、どうしても外せない人格であり経験だったということですね。
多様化によって様々な生きづらさも同時に跋扈する現代では、傷ついた人たちへの癒しになる可能性の高い優しいテーマでした。
デリシャスパーティプリキュア18話いっすんの一口感想
デリシャスパーティプリキュア18話の一口感想です!
フルーツパーラーの謎
あまねの家業であるフルーツパーラーKASAIの運営は、なぜか兄たち&あまね。
菓彩家の両親はどうしたのでしょう、キッチン奥で仕事をしていたという設定で後出しでしょうか?
ほかほかハートの結晶体に幼き頃のあまねの想いが宿る過去のシーンにおいても、KASAI関係者はゆあんとみつき兄たちしか映されていない状況。
10話レストランにおいてゆいの「ご飯は笑顔」に反発したダークあまねの苦々しげな素振りは、何か重要な心の傷となるような悲しい記憶が関係している可能性がまだ完全には否定できないと感じているものです。
フルーツパーラーを兄弟だけで経営する(約10年程前と思われるあまねの記憶の時点でも兄たちだけがKASAI従業員として働いていたこと)、というのも少し無理のある設定なので今後両親が何かしらのかたちで出てくることは間違いないでしょう。
謎多きKASAIではありますが、あまねの大切な実家でありパーラーであることには違いなく、これからKASAIを中心としたエピソードがどのように描かれていくのか非常に楽しみです!
あまねの過去をより深く知れる、その時が楽しみですね!
作監板岡さん・絵コンテ小川さん最高説
あまねが決意と覚悟を持ってキュアフィナーレへと覚醒する超重要な回に、作監として板岡さんが担当されること、素晴らしすぎよ~~!!
絵コンテの小川孝治さんも普段のアニメーション監督&演出業から得られた類いまれなる躍動を見せる素案を作っていただき、素晴らしすぎる!!
作画は終始素晴らしく、また、躍動感あふれる絵コンテによる圧巻のバトルシーンも最高すぎて感無量!
もちろんアニメーションはこのお二方だけではなく多くの方々が携わり、そして驚くべき速さで仕事をこなしていただくことで毎週デリシャスパーティプリキュアを楽しく拝聴できますこと、関係者各位へ感謝の念が絶えることはありません!
フィナーレの変身・必殺技・バトルシーンは最高にカッコ良くソロバトルも圧巻でしたが、フィナーレが合気道のような動作でウバウゾーを華麗に弾き飛ばしたあと、プレシャスがすかさず1000キロカロリーパンチを炸裂させた一連の躍動あふれる臨場感凄まじいバトルシーンがめちゃくちゃ好き!!
カッコ良すぎでしょ~!!
もう何もかも尊すぎましたね!!
天井激突盛りに最高よ
キュアフィナーレへと覚醒するあまねに感極まったマリちゃん。
「天井激突盛りに最高よ~~!!」
出ました、マリちゃんの「~盛り」最高峰!!
天井激突盛りってwww
初めて聞いたわ、そんな言葉存在するの?
マリちゃんが生み出したとしたなら感性すごすぎない?w
大盛り、特盛り、激盛り、メガ盛り(あったっけ?)、マリちゃん語録にまた新たな1ページが刻まれた・・・それは天井激突盛り。
天井激突するほどの「盛り」ってことは、屋内で食べるにはこれ以上の盛り方は存在しないため、もう最高峰やんww
14話にて拓海がともえちゃんに告白されるシーンのマリちゃん、
「甘酸っぱさ特盛りの恋よ。」
が、個人的にめっちゃ好き!!
恥ずかしそうに顔を赤らめるマリちゃん、そのような状況でも『特盛り』出てくるのね、と吹き出してしまいましたww
今後マリちゃんの青空天井な”盛り語録”、天井を突き破ってどこまで伸びていくのか見ものですね!
「天井激突盛りに最高よ~」日常生活でも取り入れたいほど好きw
まとめ
あまねがジェントル―の業を認め、幼き頃の純粋な想いによってキュアフィナーレへと覚醒した尊すぎる回、素晴らしすぎましたね!
これからあまねとキュアフィナーレが新たな一員としてどのような様相を呈してくれるのか、楽しみでなりません!
次回は、
第19話「みんなでデコレーション!お兄さんへの贈りもの」
新加入したあまねが早速主役となり、お兄さんゆあん・みつきへ贈りものをする尊すぎる回ですね!
あまねの人となりをより深く知るためにもうってつけの回となりそうで、今からとても楽しみです!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!