デリシャスパーティ♡プリキュア
第21話「この味を守りたい…!らんの和菓子大作戦」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
またまたやって来ました、らんのメイン回!
はごろも堂を守ろうと奮闘するらんのちょっとした空回りも、はごろも堂を記憶として残すためのキュアスタという答えも全て尊かったですね!
そのような中、手助けと過干渉の境目の難しさ、歴史と世代交代についての深いテーマを感じ、その点について感想を交えつつ考察していきますので、ぜひ読んでみてください!
はぅ~~~、らんらんの奮闘尊かった!
デリシャスパーティプリキュア21話いっすんの感想と考察
それではデリシャスパーティプリキュア21話いっすんの感想と考察です!
手助けと過干渉の境目の難しさ
今回はごろも堂をなんとしても救いたいというある種の一方通行が顕著だったらん。
手助けと過干渉の境目の難しさを、らんとあまねの意見の対立によって描かれる印象的な回でした。
「始まりがあれば終わりもある。お店の人にどうして閉店するか、ちゃんと聞いた?」
「もし他に理由があるなら知りたいかなぁ」
ここねとゆいのアドバイスがより一般論に近いと感じたものの、正解はありません。
はごろも堂の咲枝に、らんがなぜお店を辞めるのかを聞く=この時点で過干渉になる可能性もゼロではない難しさも。
らんの行動があまりにもわかりやすく描かれていたこともありますが、手助けと過干渉の境目を見出すことの難しさを投げかけた現実問題としても非常に難しい命題を扱う今回。
前回大きな学びを得たあまねこそが今回の名アシスト役にうってつけで、前回はここね&あまね、今回はらん&あまねというペア構成で問題を解決していくための2週に渡る伏線という意味合いもあったのですね。
今回はらんが暴走気味に体当たりでビラを配るなどではごろも堂を応援しその結果、そんならんの姿が咲枝の目に留まることではごろも堂閉店の真意を知るに至りました。
そもそもらんがはごろも堂応援に奮闘するに至ったのは、通りすがりの
「近くにデパートができて、そこに和菓子屋さんがたくさん入るみたい。60年も続いたのにねぇ。」
というオジサンの一言によって翻弄され、らんは暴走気味になった経緯が。
そのオジサン情報の信ぴょう性はハッキリ言って皆無。
ただの通りすがりのオジサンというだけで、なんの信頼性もありません。
これは情報化社会が進む中、様々な情報であふれかえっている現代において情報の取捨選択が非常に重要な意味を持つことを教えるテーマであると同時に感じた次第です。
更にらんとあまねの対立は単に『過干渉することなく相手をおもいやりましょう』というだけのテーマでは決してなく、もう一つの深いテーマを抱えているものと感じました。
それはあまねの行動からも見て取れ、らんがはごろも堂の閉店を知りショックを受けている姿をじっと見つめる姿。
らんやゆいたち全員ではごろも堂を訪れた際に、はごろも堂のために色々奮闘する旨を咲枝に伝えるらんをじっと見つめるあまね。
そして出した答えが校内放送ではごろも堂の宣伝はできないとらんに告げること。
それによってらんとの友情にわだかまりができるかもしれないリスクがあるにもかかわらず、あまねなりにはごろも堂を想うがゆえの勇気ある行動をとった結果です。
これは意見の対立による不仲を恐れて自分を押し殺してしまってはいけない、己の内なる声・自分なりの正義を信じなければいけない時がある、という重要な教えとも受け取ることができるのではないでしょうか。
闘いの中、
「はごろも堂を想う気持ちは・・私も同じだ!」
このフィナーレの言葉にヤムヤムは胸を打たれ、今までの行動は全てあまねなりの内なる声・自分なりの正義に従った結果だったこと。
そして道筋は違えど行き着くゴール・想いは一つなんだとらんが確認できた素晴らしいシーンで、相手にきちんと想いを伝えることの大切さも説いてくれているデリシャスパーティプリキュア、素晴らしすぎました!
慎重な姿勢でらんを牽制しはごろも堂の深入りに反旗を示したこと、「私も同じだ!」と思い切って想いをぶつけること、あまねの仲間を人を大切に思う気持ちがなんとも尊かった!
歴史と世代交代(継承)、しかし老兵を消させない粋なテーマ
始まりがあれば終わりもある、様々な人たちの想いで歴史が紡がれていく、今回は歴史と世代交代(継承)がメインテーマとなりましたね。
はごろも堂の店員として咲枝(おばあちゃん)一人だけしか見せていないことで、若い世代への完全なるバトンタッチを表現。(はごろも堂に若いバイトが沢山居たらメッセージ性が薄まるしね)
若い世代の象徴としては、昔から通ってくれていた親子連れ(父親が昔食べていた味を子供が食べることで追体験し、ここでも世代交代を表現)、OL風のグループ、新しく出来るデパートの和菓子屋さんで勤める若い力へ、そしてらんたち。
”老兵は死なず消えゆくのみ”を体現する咲枝が非常に印象的でした。
しかし忘れさせないゆいやここねたちの発案で奮い立ったらんがキュアスタに投稿することで、キュアスタのサービスとサーバーが存続する以上は悠久にも近い時間はごろも堂は消えずに残ることができました。
今まで幾千・幾万・幾億もの人たちが紡いできた世代交代の寂しさ、もの悲しさ、忘れられていく哀愁に向けて食を通して新たなアプローチをとるデリシャスパーティプリキュア。
素晴らしすぎていっすん胸を打たれまくり😭
水無月がどのようにして出来上がったのか、はごろも堂がどんな歴史を過ごしてきたのか。
想いによって紡がれていく歴史、水無月を食べはごろも堂のお客さんたちを見て、その歴史を学び知るらんたちがまた新たに次の世代へと継承していく。
咲枝がらんに閉店の真意を語るシーン、
「何でも古いものと新しいものは、入れ替わっていくものだから。」
このとき咲枝の顔がフェードアウトしつつらんの顔がフェードインする描写がありましたが、咲枝のシワなどが消え顔が若返ってらんになるようにも見え、視覚的にも世代交代を表現しています。
咲枝は閉店の理由に正当性を持たせていたものの、
「はごろも堂の味はどうなるんですか?」
というらんの現実問題に向けた質問に対して
「お客さんの記憶に少しでも残ってもらえたら、いいかな」
世代を交代し継承し歴史を紡ぐにあたって、引き継がれていくものもあれば引き継げないものもある。
この場合ははごろも堂の和菓子の歴史が途絶えることに言及されていたものの、何もモノだけではなく、これは家族や大切な人、もちろん咲枝自身にも当てはまると感じました。
記録をすることが全てではない、紡いでいくことだけが正解ではない、かかわりのあった特に大切な人たちの記憶に残していく。
その人が紡いできたこと、そのモノやコトが与えてくれた感動を自身の記憶として残していくこと。
これが今回製作陣が一番伝えたいテーマだったのかなと感じています。
もう食べることはできない、見ることはできない、感じることはできない、そして・・もう会うことはできない。
大切なモノ、出来事、そして大好きだった人にもう会うことはできなくても、記憶があればいつでも胸の中で感じ・体験し・再び会うことができる。
歴史を紡ぐにあたって、残された人たちの寂しさにも癒しを与えてくれる『自身の記憶として残していくこと』の深い意味合いが同時に込められているものと思いました。
食を通して老兵を消させなかった(キュアスタにはごろも堂を投稿した)結果として、デリシャスの重要なテーマであるはごろも堂に佇む咲枝の「ありがとう」に落ち着き物語を締める。
巧みなシナリオ構成には万感の思いと大感動がこみ上げてきました!
今回らんのワチャワチャエピソードに終始するかと思いきや、素晴らしすぎて大感動😭😭😭
デリシャスパーティプリキュア21話いっすんの一口感想
デリシャスパーティプリキュア21話いっすんの一口感想です!
2週に渡って継承がテーマ
20話でここねは両親から、今回らんは咲枝おばあちゃんから大切な想いを継承。
20話で周りに迷惑をかけない思いやりこそマナーというここねの言葉で、パンダ着ぐるみを断念する寂しそうならんに、「ちょっと待って」とパンダの髪飾りを用意するここね。
それこそが思いやりとあまねは学び、そして
「だが離れていても、ここねはご両親から大切なものを受け取っている」
で意図せずここねに大きな気づきを与えることになり、お互いリスペクトし合うここ&あまペアが尊すぎましたね!
そんな大きく成長を遂げたあまねんも今回らんに人付き合いの難しさをつかず離れずのうまい距離感で教えてくれていたこと。
たとえ自身が嫌われようとも自分が信じた道を進む尊さ、あまねなりの『思いやり』をひしひしと感じて感無量すぎました!
デリシャスパーティプリキュア、尊すぎるな・・😭
ブラペとマリちゃんのファインプレー
プレシャスがかき氷にして砕かれる危機一髪のところ、ブラペが救出するファインプレー。
今回プリキュアは初めて見るウバウゾーの2回目の攻撃をよけもせず凍てつく吹雪を浴びたことで大ピンチになり、あまりにも油断が過ぎると感じました。
「かきプレシャスなんて、ダメよ~」
には草w
ウバウゾーがやろうとしてることがニチアサとは思えぬほど残酷すぎるため、マリちゃんの中和的なノリと目がバッテンというコミカルな表情が活きていてファインプレーすぎ!
ブラペもマリちゃんもチームとして、なくてはならない存在!
ヤムヤム&フィナーレのツープラトン最高
一度は意見が対立したものの、はごろも堂を想う気持ちは二人とも全く変わりがないことを闘いの中知ることとなる、
「はごろも堂を想う気持ちは・・私も同じだ!」
想いを重ね合わせ、掌を重ね合わせたイエロー&ヴァイオレットのハーモニーオーラパンチで切り開く戦局!最高&最高&最高すぎ!!
満を持して闘いの中で想いを重ね合わせるとは・・尊すぎる。
あまねがらんを心から心配していて尊い
ブンドル団によってはごろも堂のレシピッピが奪われた際に、らんが外に出ると既にプリキュアメンバーが。
「あまねちゃんが、らんちゃんが心配だから見にいこうって!」
なぜ既に居たかゆいが語ってくれましたが、あまねの仲間を大切に想う気持ちが尊すぎた。
この時の振り返りざまらんに語り掛けるゆいの勇ましい顔が凛々しくて美しい!
そして何も言葉を発せずらんを見つめるあまねも、多くを語らない優しさがなんとも尊い!
らんもそこで想定外の優しさに胸を打たれており、のちの闘いでフィナーレから聞く本心で二人のわだかまり解消の準備段階としての重要な一幕。
丁寧に作りこまれてるよね、ホント😭
尊すぎる!!
まとめ
らんとあまねが紡ぐ、はごろも堂を通したあらゆる歴史。
あまねが加わってから3週に渡ってほぼメインで絡んできて、プリキュアメンバーとしての存在感が不動のものとなってきましたね!
次回は、
第22話「ブラペ引退!? 伝説のクレープを探せ」
スランプに陥るブラペ!?ナルシストルーの揺さぶりからもダメージを負っている模様。
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!