暴太郎戦隊ドンブラザーズ
ドン18話「ジョーズないっぽん」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
今回の放送をいっすんの印象でまとめると、
ドンムラサメがかすむほど、タロウとお供の関係性&タロ・ソノが尊い!!
という回となりました!
ジロウのどうしても譲れないヒロイズム、それからお供たちとジロウの相容れない関係性についてメスを入れてくる今回。
それをこのようなほのぼのギャグ回で実現、しかもそれぞれのキャラクターの魅力をこれでもかと引き出しながらそして終始ニヤニヤさせる・・・神特撮かな?
そんなニヤニヤな今回、タロウとお供たちの変化する関係性、タロウとソノイのイデオンフレンズ再結成、翼とつよしソノニなどから見る関係性など、感想を交えつついっすんなりの考察をしていきますので、ぜひ読んでみてください!
ドンブラ最高すぎ!!
ドンブラザーズ18話いっすんの感想と考察
それではドンブラザーズ18話、いっすんの感想と考察です!
タロウとお供たちの変化する関係性
ジロウを巡ってやはり意見が対立するタロウとお供たち。
お供たちが言うことも一理あるものの、タロウが言うこともまたもっともで、ジロウの活躍なくして今のタロウもドンブラザーズもあり得ない。
この公平を期したジャッジメント、イデオンを統率すべき王家の血が遺憾なく発揮されていると感じた次第です。
この一件、タロウからすれば愚問に過ぎずお供たちに意見する権利はないと一蹴。
タロウがジロウと出会ったその時から、特別な存在なのです。
タロウの命を救うやり取りでは率先して引き受け文字通りの推進力となり、また、戦闘力が高く格闘センスもあるため即戦力。
正義への思いも人一倍強く、熱い内面も持ち合わせる。
そんなドンブラザーズにとってなくてはならないお供ジロウを外してくれと懇願するお供たちに意見する権利はない、これは長の立場からすれば当然の裁量。
一方当の本人はと言うと、
「タロウさんと肩を並べるとまではいかなくても、それに近いポジションでお願いしたいと言いますか・・」
ジロウの決して譲ることのできないヒーロー的立場!・・・その熱い気持ちとは裏腹な弱々しい懇願に草w
そこでタロウは妙案を思いつきますが、この一本勝負には重要な意味が。
ある程度実力と実績を備えた者が長に挑戦、その者が負けても体力が向上し、万一一本とられたとしても反発するお供たちへの示しにもなる。
そういった意味合いが込められているものと思われます。
しかしながら、ジロウを巡った意見を一笑に付したとは言えタロウの中ではるかたちお供の関係性が明らかに変化していることも事実。
その証拠に、宮本武蔵と塚原卜伝さながらの一本勝負をジロウだけではなくはるかたちお供にも促したこと。
今回ジロウと肩を並べて一本勝負をお供たちにも課したということは、『社長が高単価契約の取引業務をやってみないか?と誘ってくれた』と同義であり、それは期待されているということ。
タロウはお供たちが闘いを重ねていくうちに、強く逞しくなっていく様を実は非常によく見ています。
以前の訓練はヒトツ鬼化バトル勝利のついでに、ドンモモタロウがお供たちに襲い掛かるという一方的なもの。
しかし今回はどうか。
変身後ではなく、生身のタロウを狙って構わない。
しかも24時間いつでも、何をしても良いということ。
これはお供たちの成長を誰よりも認めてくれていることを表しています。
そんなレベルの上がった試練を課してくれたこと、そしてお供たちの成長を真剣に考えてくれていることを感じ、タロウの統率者としてのそこはかとない資質を見た思いがしました。
そしてすごいのは、一本勝負に失敗した場合はなんらかの基礎体力向上訓練が課されるということ。
『一本勝負ゲーム』と聞くと一見ムダな回のような印象ですが、そんなことは毛頭なくお供たちへの強化合宿、更にはジロウとお供たちの打ち解けという重要な意味を持つ回。
タロウ・ジロウ・お供たちの関係性を向上していき、そして戦士としてのレベルアップも図る。
この尊さははるかたちお供はもちろんのこと、視聴者にも同じ気持ちを与える、タロウのそして物語の有難みがわかり同時に惹きこまれる非常に巧みなプロデュース。
ドンブラザーズ・・・なんて無駄のないシナリオ構成をするものか、と驚嘆の連続です!
タロウとお供達のワチャワチャ勝負、見ていてムフフとなりました!
タロウとソノイ共通のテーマ「許し」
今回タロウとソノイが再び闘い以外で距離を近づけるに至り、二人の関係性が様変わりしましたね!
16話にて、なぜ自身を救ってくれたのかをソノイに問うタロウ。
「答えたくない。」
このソノイの言葉には、2つの『許し』が含まれていると解釈します。
- タロウを救出することへの許し。
- 一人の人間・桃井タロウとして接することへの許し。
1つ目の許しは異空間からタロウを救出することへの許し。
2つ目の許しはドン王家の末裔という忌まわしき存在ではなく、あくまで人間界で生きる一人の人間・桃井タロウとして接することへの許し。
いずれもソノイ自身への許しです。
タロウ殲滅後、自分憎しの色を濃くしていたソノイは悩みもがくことに。
イデオンへの愛が強いソノイとしてはイデオンを壊滅させる原因を作り出したドン王家を許すことはできない。
しかしタロウを救い出さぬ限りは二度と自身を許すことなどできないと英断し、一度だけドンブラザーズに手を貸すことを、許しとして自身に与えた。
そして救い出した以上はまたドン王家の末裔と戦っていかなくてはならないが、もはやそれは不可能ということをソノイは知っていた。
ドン王家の末裔として見ることなどできない、ならば一人の人間・桃井タロウとして見ればいいのではないか。
「私は、人間の命は何よりも尊いと思っています。」
人間の命を何よりも尊いと思っているソノイが一人の人間を大切にすることは自身の信念とも遜色なく、脳人という存在としても理にかなっています。
脳人という完璧な存在であってこのような厚顔な小細工は本来許しがたい行為でしょう。
しかしソノイはそれでも自身を許した。
それが、太陽の輝きに魅せられてしまった月の宿命なのかもしれません。
そしてタロウはというと、
タロウも実は許しをテーマとしています。
タロウからすればソノイを始め脳人はヒトツ鬼を人間ごと消去する、忌むべき存在。
人間界で人間の手によって育てられたタロウは人間の命に重みを感じており、本来脳人と相容れること、夏のおでんを共に食べるなどタロウの言葉通り『あり得ない』こと。
しかしながら異空間から自身が救われた理由についてのソノイの答え、
「答えたくない。」
を聞き、元々高次のイデオン出身のタロウは知能も知恵も高いゆえか瞬時にソノイの本心を悟ることになり、
「いい答えだ。」
と返しタロウもまた、脳人を、いや、”ソノイを受け入れる自身を許す”ことにした。
短いやり取りの中にお互いの本心『自身を許すこと』を察し、これまで以上に互いを知る仲になったタロウとソノイ。
これからの人間界・イデオンの平穏のための尊い一歩が踏み出されたと思えば尊すぎるテーマ&シーンでしたね!
ファン垂涎もののいちゃらぶシーンの感想は一口感想にてお話ししていますので、ぜひ読んでみてください!
タロウ&ソノイのイチャラブ最高すぎ!!
翼とつよしは理想と現実、獣人は災難、ソノニは試練
翼とソノニの絡みは3話目となる今回ですが、ソノイがタロウに惹かれるように、ソノニもまた翼に惹かれ始めていますね。
ソノニが翼の前に現れた際の「闘うつもりはない」発言、以前敵をかばったソノイを強く責めていたこともあったため驚きでした。
高次の住人として約束は必ず守るという行動原理から来ているとは察しますが、それだけが理由ではないという印象ですよね。
夏美とのことが獣人の仕業であると熟知しているようで、そのまま会えば地獄。
そして夏美に会わせてやることもできるぞと匂わせも。
ここで翼・つよし・ソノニについて少し整理してみたいと思います!
ソノニは愛を知りたい者。
翼の愛を試すあたり、うわべだけの愛の言葉ではなく真実の愛を求めていることをソノニは示しています。
「愛を知りたければ、誰かを好きになることだ。」
過去に、翼からソノニに向けて放たれた言葉。
その言葉通りに、無意識的に『誰か』の対象を翼に向け、好きとは異なるかもしれませんが魅了されていることは間違いなさそうですね。
翼は夏美=愛を追い求める者。逃亡者であり、元劇団員。
前回17話にて初めて明かされた衝撃の事実において、翼は指名手配犯のままでいる理由として、獣人が放った言いつけを守るため。
自身の安穏よりも夏美と再び再開することを望んでいる、これを真実の愛と呼ばずなんとするか。
つよしはみほ=愛を常に優先する。
17話にて翼の劇団員事件の告白を受けた直後に、みほに会いたいがためにとんずら。
みほが絡むことで自分さえ良ければいいという、自己中心的な考えになりがち。
翼は口は悪いが真っすぐでピュア、困った人を放っておけない正義感(街中でソノニや田辺、加奈等を迷いなく救っている)、ソノニからの期せずして押し付けられた夏美との引き合わせも断り、お互いが生きていれば必ず会えるという信念があります。
しかもその信念に悲観的にすがりつくのではなく、笑顔で自然体でソノニに楽しそうに語る。
最愛の人を失い、劇団員の仲間は眠り続けそのことで指名手配犯、更にはそのような状況でドンブラザーズの戦士をさせられており、常人のメンタルでは到底保つことは不可能。
異常な逆境に心砕かれることなく、笑って希望を見据えることができる。
これこそ真のヒーローの資質であり、ドンブラザーズの関係性を無視すればヒーロー像としてこの上なく主役をはれるほどの逸材を翼の中に見ました。
夏美と会うことで、これから翼が味わうであろう地獄にソノニがどのように絡むのか見ものですね!
翼とつよしの関係性について更に深堀りするために、まずそれぞれの特徴を挙げてみます。
- 愛する人も居て仕事もあり、何不自由がない。
- しかし常に愛に盲目で時にはヒトツ鬼化。
- 満たされている環境にいるが、常に恐れを抱き殺伐としている。
- 愛する人も傍にいない、仕事もない、指名手配犯で逃亡中。
- 逆境の中にいながらも人助けを自然体でこなす。
- 決して満たされることのない苦境にありながらも、信念が強くメンタルが非常に安定している。
この二人、並べてみると実に対極な関係にあります。
置かれた状況、愛する人がそばにいるのかいないのか、人となり。
そして現在イデオンから見た人間の個体として安定しているのかどうか。
つよしは”人間として負の部分とリアル”を表現し、翼は”人間として正の部分と理想”を表現。
見ていて「あぁ、わかる」と共感するのはつよし、「こんな美しい考え方になりたい」と憧れを抱くのは翼。
翼とつよしの関係性は、
『プラスな理想とネガティブな現実』のテーマを表現しつつ、その理想と現実のはざまでうごめく獣人=災難(予期せぬ事態)とソノニ=試練によって翻弄され荒波にドンブラともまれていく人生を表している
と思われます。
しかし予期せぬ事態や災難に負けるだけの人生ではない、決して屈することのない強い気持ち、そして二極化していた理想(プラス)と現実(ネガティブ)の乖離をフラットにすることで、あらゆる物事を自然体で乗り越える自分らしさが生まれる。
そういったメッセージがあるのではないでしょうか。
まだ獣人との絡みについては不気味なほど伏せられていますが、これら獣人を取り巻く登場人物たちが、何らかのメッセージに向けて大きく物語を動かしていくことは間違いないでしょう。
そして試練は乗り越えることができなければ冷たい壁。
しかし乗り越えてしまえば自身を大きく成長させてくれる頼もしい存在です。
ソノニが試練の役回りとして、翼たちに助力的な役割を見せてくれる日が楽しみでなりません!
登場人物みんな魅力的すぎ!!
ドンブラザーズ18話いっすんの一口感想
ドンブラザーズ18話の一口感想です!
タロ・ソノのイチャイチャ復活
タロウ&ソノイのイチャイチャ、突然の大復活!!
「私たちの因縁にケリをつけようと思ってな」
あぁ、ついに来てしまったか。
めちゃくちゃシリアスな曲が流れてるし、タロウとソノイやはり決着をつけなければいけない運命なんだね・・。
つらいけど見届けます!!
「それで、勝負の内容は?」
「私たち脳人は人間を大切に思っている」
「人助け勝負はどうだろう?」
と思いきや人助け勝負って、ソノイ可愛すぎ!!
結局タロウとイチャコラしたいだけなのにその口実が可愛すぎる!
ソノイのファッションリーダー発言も、人助け後に「フフン」みたいな二人のドヤ顔合戦も尊すぎ!!
もうずっと二人の人助け勝負でいいよ、ってくらいずっと見てたい。
ここまで尊さを感じさせるなんて、本当にシナリオの運びが巧みな証拠ですよね!
ドンムラサメ登場
マザーがドンムラサメに語り掛けるかたちでドンムラサメ初登場!
謎しかないマザーも声で初登場!
人間界に辿り着き眠りから覚めた際、2回ほど電柱で充電してからドンブラザーズの元へ向かっていったこと、ドンモモタロウに攻撃する際に雷エフェクトだったことで雷属性を持っているようですね。
ソノイがドンムラサメの存在を知っていたこと、いつも冷静な彼の狼狽を見るに獣人と肩を並べるほど危険な存在であることは間違いなさそうでしたね。
それにしても、本来ドンムラサメほどのインパクト大な登場回、普通は彼(彼女?)の話題で持ち切りですよ。
しかしムラサメ登場がかすむほどの大々ボリュームでタロウを巡ってお供とソノイ合戦で終始ニヤニヤさせ、翼とソノニの進展もあったりと・・ドンブラザーズは内容が濃すぎるので、本当にすごすぎるレジェンド作品だなと改めて実感としました!
ムラサメは、エレキ・ロック・シャーク・忍者がモチーフということでしょうか。
「さぁ、闘いなさい」
「アルターモードになりなさい」
「ここは引きましょう」
などなど、マザーがこと細かく指示しながら戦っており、ホント異色のキャラですね。
マザーとドンムラサメは文字通りの親と子の関係なのか、謎多きニンジャークですね!
大人気声優村瀬歩さんが充てられていることから、人間体は存在しないようですが今後のムラサメの身の振り方が楽しみでなりませんね!
イデオンの恐るべき伝説の暗殺者か何かなのかな?
ピュアタロウ可愛すぎ
ビックリ箱と、カブトムシのギイちゃんのピュアタロウ。
なんなんでしょうね、あの尊さは。
「食べて、タロウ。私が心を込めて焼いたクッキーだよ。」
この時のタロウ、真剣な顔で生唾をゴックン「マジか」の表情。
この時点で既に良心の呵責がw
「初めてだ、こういうものを女性からもらうのは。」
「いいものだ、お前の心がこもっているんだな。」
「ありがたくいただこう!毎日、少しずつ・・・」
こんなピュアタロウを見せられて、ビックリ箱を奪い返さない人がいるのでしょうか?
そしてはるかがビックリ箱で自滅したあとにタロウの悲し気な表情のカットがありましたが、マジで良心痛むわ~。
でもよく見ると、罰として筋トレを課したあとタロウが笑顔なんですよね!
カブトムシのギイちゃんの一件でも、タロウの友達はギイちゃんだけだったという切なすぎるストーリーを残酷にぶっこみ、そんなピュアタロウの寝首をお供たちに搔かせようとする。
「ギイちゃんどこ?」
と児童退行してしまうのも、更に切なさが増しましたね。
しかし超えてはいけないライン、境界線をギリギリ超えないお供たちとその絶妙なシナリオ構成には頭が下がります。
「タロウ、ごめんなさい。嘘だよ、ギイちゃんのこと。」
「それに、とっくの昔にギイちゃんは死んでると思う!」
キチンと誤れるはるか、そして正直に事実を伝えられる勇気も素晴らしいw
ピュアタロウを見ていると、微笑ましすぎて心が浄化されますね。
普段の高圧的態度があるからこそ、ピュアタロウがより可愛く輝き魅力たっぷりに映える。
更にはタロウ一時消滅のイベントによって、何気ない日常が痛いほど尊いことを実感とさせる巧みなシナリオ。
縁ができて以来、惹きこまれまくってます!!
ドンブラザーズすごすぎ!!
まとめ
今回はドンムラサメ初登場にもかかわらず、それが霞んでしまうほどのニヤニヤ回で大満足でしたね!!
ニヤニヤを通り越して、終始ニチャァ・・でした!
ジョーズな一本で綺麗なオチもついて最高すぎ!!
そして次回は、
ドン19話「もしもしユーレイ」
予告動画のはるかの顔、草すぎるwww
(ドンムラサメの中の人が次回登場する女性か!と一瞬なりとも思ったことは、内緒です。)
この女性『実は幽霊で・・』と、公式の予告文に思いっきりネタバラしもされてますねw
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!