21話感想考察真一の”虚構という自己陶酔”を知った極ラーメン道

ドンブラザーズ21話感想考察真一の”虚構という自己陶酔”を知った極ラーメン道

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン21話「ごくラーメンどう」

の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)

今回の放送をいっすんの印象でまとめると、

白井の一件を通して真一の”虚構という自己陶酔”を見た

という印象の回となりました!

今回は先代サルブラザーが登場し真一と絡み、極ラーメン道も相まったワチャワチャ感で終始楽しませてもらいましたね!

終盤になっても極ラーメン道は続き、そろそろバトルかな?と思いきや白井と松井組長が砂漠に立った時には、「バトルしないんか~い!」と心の中でツッコんでしまったものの、満を持してのオニタイジンバトル最高!

そんな極ラーメン道な今回、真一の生き方から見るタロウへの反発の理由、真一がドンブラザーズをやる理由を垣間見たので感想を交えつつ考察していきますので、ぜひ読んでみてください!

いっすん

今回も最高!!めちゃくちゃ笑わせてもらいました!

目次

ドンブラザーズ21話いっすんの感想と考察

いっすん

それではドンブラザーズ21話、いっすんの感想と考察です!

極ラーメン道に見る真一がタロウに反発する理由

ドンブラザーズ21話感想考察真一の”虚構という自己陶酔”を知った極ラーメン道
引用元:YouTube/【暴太郎戦隊ドンブラザーズ】<ドン21話>7月24日(日)放送 予告動画

真一は雲が流れるように流れのままに生き、知った仲では”教授”と呼ばれる不思議な人物。

はるかやつよしに対しては教授的・兄貴分的な立場で頼りになる反面、タロウの前ではかき乱されることが多く普段見せない感情的な態度をとることもしばしば。

いっすん

なぜ真一はこうもタロウを目の敵としてしまうのか、今回の極ラーメン道を通していっすんなりに考えてみました!

真一は不浄を嫌うが故にお金に触れる必要のない無職という生活を送り、そして空想のラーメンを食べたりするなどして食をつなぐ。

言ってみればこれは変人です。

旧石器時代から生きていくためには食べる必要がある、食べるためには命がけで狩りをして毒や反栄養素で体を傷つけながらも採集をした様々な植物を食べてきた。

働かない者は生きていくことができない、生きていく資格がないというのは、大昔から現代に至るまで一貫して変わることのない世の理。

しかし真一の生き方は世の理を無視した、働くことを辞めるという選択。

それで食べるためのお金があるならまだしも、お金がないので空想で物を食べる(食べた気になる)。

シリーズ序盤では、教授を頼って親子が訪れた際に食べ物の差し入れをしていたため、なるほどこうして真一は食をつないでいるのか、と納得したものですが最近はどうか。

ただ単にその描写を省いているだけなのかもしれないですが、たまに差仕込んでくるのは空想でラーメンを食べるという少々狂った絵面。

これらから察するところ、真一は”自己陶酔的な偽りの人生”を送っている特異なキャラと言えます。

真一の空想力は意味がわかりませんが他人への影響も凄まじいものがあるようで、「喝!」の一声によって白井も松井組長も砂漠のただ中で厚さと渇きを体感。

これらの事態から、真一が空想でお腹がいっぱいになる、ということもあながち嘘ではないのかなと。

【空想・思い込みが現実になる例も】
目隠しした人の腕に熱々にゆであがった熱湯と偽り水をかけたところ、水にもかかわらず火傷症状が見られたり、ガンと宣告された人が日に日に衰弱していき死に至ったが、死後解剖してみたところガンなどなかったなど、空想や思い込みが現実のものになる例も。

人間の思い込みの力は想像以上で、空想でお腹を満たすことも絶対に不可能とは言えないと思いますが、しかし必要栄養素はどうか。

お腹を満たす部分の脳を騙すことはできても、体中を構成する細胞の全てを騙すこと、つまり必要栄養素のタンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルなどなどの全ての要素をだまくらかして細胞を形成することまではおそらく不可能。

それが可能であれば社会環境も世界経済も現在とは全く異なり大変革を遂げることになっているはず。

つまり真一は虚構と知りながらも自己陶酔する生き方を自ら生きているということ。

対してタロウは嘘がつけず真っすぐで謙虚、実直な生き方。

働きながら幸せを運び生きるタロウは真っすぐで気持ちのいい生き方の好例で、現実世界で生きる純粋な真実とも言えます。

真一=虚構、タロウ=真実であり、二人は真逆の生き方をしていること。

これこそが真一がタロウに反発する理由ではないかと考えます。

だからこそ真一はそんな馬鹿がつくほど真正直で嘘もつくことができない体質のタロウを生理的に受け入れることができず、常に反発の態度を示してしまう。

タロウがそこに居るだけで、自分の人生全てを否定されている気になる。

しかも過去のタロウの真一に対する指摘は「うぬぼれが強く、自己陶酔的!」あまりにも的確であったがゆえに歯をむき出しにして敵意を表したことも。

それは相手がタロウという無欠な存在であるため、より目の敵としてしまう相乗効果もありそうです。

しかし最近ではタロウVS真一のバトルはあまり見られなくなり、それはお互いの成長によるものと思われます。

真逆の生き方・性格・タイプは一見反発を生みやすそうに思えますが、自分の知らない領域を学べる機会でもあり、人間力学的にも実は綺麗に収まりやすい法則が。

恋人・結婚相手は意外と真逆の性格をしていることが多いもので、自分にない性格の人同士自然と惹かれ合うもの。

しかもお互いの成長や理解も相まって、なんだか良い雰囲気になりつつあるあたりが犬猿ならぬ犬桃の仲を取り持つシナリオ構成の巧さということになるのかもしれませんね。

いっすん

空想ラーメンでお腹いっぱいは素直に草ですw

真一がドンブラザーズをやる理由

ドンブラザーズ21話感想考察真一の”虚構という自己陶酔”を知った極ラーメン道
引用元:YouTube/【暴太郎戦隊ドンブラザーズ】<ドン21話>7月24日(日)放送 予告動画

真一をこき下ろすようなことを言ってしまいましたが、真一によって救われる人が居ることもまた確かです。

今回の先代サルブラザーが好例で、白井は面倒ごとを嫌い(自分の店の味を作ればいいという真一の言葉に面倒くさいと発言)、報酬なしにドンブラザーズをやることもない。

常に金に困っていて、組長が大事にしていたサインも売ってしまった。

ドンブラザーズについては後悔しており、なぜサルブラザーとして戦えるのかを追い求めてヒトツ鬼化。

しかし最後には自分のラーメン道を行き、屋台という駆け出し感はあるものの夢に向かって歩き出すための助力を真一は担いました。

真一がドンブラザーズをやる理由として過去に、

「私は運命を信じている。今の私を受け入れてもいい。」

戦士としての自身を受け入れてもいい旨を、陣に明言していたことがありました。

真一は流れ・自然に身を任せるなどの生き方を良しとして、世間の人のように働いて生きる気がない。

しかし真一が求めているものもあり、それを体現しているのがタロウ。

真一がドンブラザーズをやる理由は運命という建前ではなく、虚構の人生の中、真実を求めるが故に戦士をしている。

これが最大の理由ではないかと推測します。

虚構にまみれた自身の人生、楽しんでいるし誰かに迷惑をかけるでもなく充分に満足している。(いや、空想ラーメンは食器も洗わなきゃいけないし割りばしも使ってたし店の回転悪くなるし、結構お店に迷惑かけてると思いますがw)

しかし欠乏感を常に感じており、それが『真実』にあるのではないか。

「今まで真一が見てきたもの・聞いてきたもの・言ってきたものはなんでしょうか?」と三猿になぞらえて公式から命題を与えられていましたが、真一の三猿は『この世の不浄という名の人間界の欲望・不条理』なのかも。

その対象がお金という象徴で描かれているというだけのことで、真一の根本的な考え方は脳人たちと似通っていると感じた次第。

醜い世の中、世の人をたくさん見て聞いて言ってきた自身が出した答えが流れるままに生きる虚構という生き方。
しかし不意に戦士に選ばれたことによって、真一が無意識のうちに求めていた真実をドンブラザーズの闘いに見出していった。

だからこそ、彼はドンブラザーズの戦士として誇りを感じ、まだ見ぬ真実を知るために戦っているのかもしれません。

また、今回のお話しで一つのメッセージを感じましたが、それは”怠慢の先にあるのは、それに見合う未来”。

過ちを後悔して答えを求め続ける者だけが、自分が進むべき道を行くことができる。ということ。

「なぜ答えを求める?なぜ答えが必要なのか?その答えはなにか?」

白井への教えと共に、戦士としての自身への問いかけとしてこのような発言に至ったのかもしれません。

「白井よ、その欲望を私にあててみろ!」

真一は欲望を嫌いますが、白井のそれは答えを知りたい探求心からくるもの。

教授としての教えを与えながら愛を持って対峙したこと、誠に美しい関係であると感じました。

一般的に教授という職業は誰もがなれるような簡単なものではなく、博士号などの学力に加えてその分野における飽くなき探求心が必要となります。

真一が真に教授と呼ばれる所以は、真一が追い求める”真実”への飽くなき探求心を取り巻く人々が感じるためではないか。

だからこそ教授キャラがより立ち、そして白井のような探究者が愛くるしくて仕方がないのかもしれません。

ラストシーンでは小さいながらもラーメン屋をオープンした白井、そこへ訪れる真一。

これは白井が教授を理解し、教授もまた白井を理解した和解の構図です。

通常ヒトツ鬼化した後でもその人の欲望が高まれば再びヒトツ鬼になる可能性があるらしいですが、白井は完全に毒気が抜けた感が。

欲望に対して力でねじ伏せるではなく愛を持って対応した、その真一の手腕と功績によるものでしょう。

同時に”教授”というキャラクターの個性をより強める効果もあり、脚本家:井上さんの天晴れなキャラづくりには感嘆したものです。

また、白井はラーメン屋の店主・真一は空想ラーメンを食べるということで、それぞれが自身の道を納得して進んでいることを象徴する巧みな演出であるとも同時に感じた次第でした。

いっすん

過去に辛い出来事を体験していたであろうこと、真一も実はタロウと似た者同士なのかもしれませんね。

ドンブラザーズ21話いっすんの一口感想

いっすん

ドンブラザーズ21話いっすんの一口感想です!

はるかとソノザ、ジロウとドンムラサメ、真一と白井

ドンブラザーズ21話感想考察真一の”虚構という自己陶酔”を知った極ラーメン道
引用元:YouTube/【暴太郎戦隊ドンブラザーズ】<ドン21話>7月24日(日)放送 予告動画

はるかはまさかの編集者ソノザ、そしてジロウは闇落ち状態でドンムラサメと絡むことに!

真一と白井、はるかとソノザ、ジロウとドンムラサメ。

いずれも答えを求める者と、各々の闘いによってそれに応えようとする者、という関係性を表していましたね。

はるかのマンガにはまるソノザ、一気に親近感湧きまくりですね!

いっすん

脳人って可愛い人しかいないんだよなぁ、愛すべきキャラクターたちですよね!

ジロウは闘いの中で、ムラサメの悲しみを感じていましたね。

ムラサメはイデオンの実験兵士でありながらも、自我を持ち自身の存在意義に疑問を持つことに。

今回そんなムラサメを押さえつけようとするマザー=元老院という可能性が一段と高くなり、マザーたちの身の振りによってはソノイたちの出方も様変わりしそう。

そして白井は通常のヒトツ鬼とは異なり、欲望にかられてヒトツ鬼化というよりは探究者の果てにヒトツ鬼という新しいパターン。

ヒトツ鬼フォームはシンケンジャーイメージということで侍姿でカッコ良くて、ヒトツ鬼化した理由もフォームも良く久々に愛すべきヒトツ鬼でした!

そんな白井としっかり対峙する真一もまた、教授として人間としてまた一つ大きく成長できたのではと感じたものでした!

いっすん

ソノザ編集者のインパクトに全部持って行かれた感はありますがw

タロウがお供をほめるようになってきた

ドンブラザーズの戦士になるには力を正しく使う必要があるということで、現メンバーに至るまでに5,000人もの人たちが脱落してきたとのこと。

それだけの人数の中戦士として勝ち残るとは素晴らしく、歴史あるスーパー戦隊シリーズ・暴太郎戦隊のオーディションに勝ち抜いた俳優たちとまさしく重なりますね!

それを素直にほめるタロウ、尊い。

はにかみ照れ笑いを浮かべるお供たちも可愛い!

昨今タロウもだいぶお供達を理解してくれるようになって、ちょっとずつ仲が深まっているのが尊すぎ!

いっすん

タロウとお供たちの関係性、う~ん尊い!

獣人はアノーニを食べる

獣人はアノーニを捕食するのですね、今までそんな描写ありましたっけ?多分初めてでは。

人間の姿を乗っ取り、そしてアノーニやイデオンの住人を捕食する、それが獣人。

人間はケダモノと化し、そしてアノーニや脳人たちは捕食対象となる。

恐るべき存在ですね。

「獣人が世に放たれたならば、人間界も脳人の世界も地獄と化す」というかつての陣の言葉通りの戦慄が迫ってきましたね。

そういえばマザーがムラサメに「アノーニを助けなさい」と指示していたことから、マザーはイデオンの住人、それも元老院ということがやはり濃厚でしょうか。

今後ドンブラザーズ、脳人が不可殺と言われる獣人と一体どのように戦っていくのか見ものですね!

いっすん

獣人にほとんどフォーカスされないけど、たまにその狂気をむき出しに登場してくるのが不気味すぎますよね。

極ラーメン道は草、テツさんはメタルダー

ドンブラザーズ21話感想考察真一の”虚構という自己陶酔”を知った極ラーメン道
引用元:YouTube/【暴太郎戦隊ドンブラザーズ】<ドン21話>7月24日(日)放送 予告動画

極めるラーメンの道で極道、まさかのラーメン屋かい!

麺で縛って伏線を緩めに張るとか、実はテツさんのサインを巡って白井ともめていたとか、色々と草すぎるw

そしてテツさんの俳優、なんと『超人機メタルダー』の主役:剣流星役を演じられていた妹尾青洸(せのお せいこう)さんとは!

リアルタイムでめっちゃ見ていたので、驚きでした!

年を重ねられても渋くて、めっちゃカッコイイな!!
(妹尾さんみたいなカッコイイ年の重ね方をしていきたいと本気で思ったものです。)

メタルダー・ジライヤ・ウインスペクターあたりはめっちゃ見てたので驚き喜んだいっすん的にはサプライズで大歓喜でした!

いっすん

メタルダーとジライヤが特に好きだったんだよなぁ、あぁ懐かしいw

巨大化しないオニタイジンもカッコ良すぎ

ドンオニタイジンが巨大化しない状態で侍鬼を迎え撃つという、珍しいバトルパターン!

巨大化しなくてもめっちゃカッコイイな!!

そして侍鬼と比べてもデカ!!

戦隊史上最大のロボ玩具というお触れの通りの、リアルオニタイジンのデカさには圧倒されました!

また、侍鬼を滅するフィニッシュアタックがカッコ良すぎ!!

上段の構えで突進してきた侍鬼のガラ空きな銅をカウンターで一閃、振り返りざま上段から振り下ろされる更に一閃の早ワザ『ロボタロ斬』最高すぎる!!

ドンオニタイジン素晴らしすぎる!!

いっすん

ドンオニタイジン、いつか必ず手に入れたい!!

まとめ

今回は白井などの極ラーメン道を通して、真一の教授キャラ成長のための意外と重要な回でしたね!

タロウの前では見ることができない頼りがいのある姿には、まさに教授を感じました!

そして次回は、

ドン22話「じごくマンガみち」

初恋ヒーローに夢中になるソノザ編集者の元、マンガに没頭するはるか。

そのような中はるかは自身を盗作者にした人物に会いにいくことに・・!?

はるかの盗作疑惑について、ついにメスを入れる日がやってくる!?

そもそも戦士になった=不幸が訪れるということの因果関係も曖昧なままなので、その辺についても大注目していきたいところですね!

それでは今回はこのくらいで。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

いっすん

いっすんでした!

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