暴太郎戦隊ドンブラザーズ
ドン30話「ジュートのかりゅうど」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
今回の放送をいっすんの印象でまとめると、
身近なところに期せずして大切な味方がいる
それを教えられた回となりました!
- おばさんが、さらわれましたアノーニに!
- 明かされました、獣人衝撃の事実!
- 急接近しました、ソノニ、ネコ獣人狭山、ツル獣人みほ!
ドンブラザーズは謎を生み出しその謎が解決しないうちに更に謎をドンドン追加・拡大していくので、コアなストーリーが進む時の情報量が毎回ハンパないですね!
そのような中、獣人とムラサメの関係性が表すメッセージ・3獣人の相関性・”マザー”はタロウのマザー?について、感想を交えながら考察していきますので、ぜひ読んでみてください!
う~ん、ドンブラ面白すぎぃ!!
ドンブラザーズ30話いっすんの感想と考察
それではドンブラザーズ30話、いっすんの感想と考察です!
獣人・ムラサメの関係性が表すメッセージ
「獣人はドン家が作った人工生命体。」
「ムラサメはおそらく、元老院が作った対獣人の兵器。ムラサメだけが、獣人を葬ることができる。」
獣人はドン王家が作り出し、ムラサメは元老院が作り出したという事実をタロウに語るソノイ。
『ムラサメだけが獣人を葬ることができる』という以前は伏せられていたソノイの言葉の先、その回想シーンも明らかとなりましたね。
29話ではムラサメがバスガイドネコ獣人を滅殺し、そして今回ドンムラサメだけが獣人を葬ることができる旨のソノイの重要な言葉がついに明かされ、いっすんが以前推察した際の理由と合致した結果となりました。
ここで製作陣の意図を図るためにも、獣人とムラサメの関係を整理してみたいと思います!
獣人はドン王家、いわばイデオンの住人たち全員へ安定した波動というかたちで恩恵を与えるべく生み出されたものの、しかし結果は失敗。
その尻拭いとしてムラサメは元老院によって作り出されたということ。(これはソノイの憶測の域を出ないようですが、現状事実と仮定します)
そうなるとドン王家、元老院がそれぞれ生み出した生命体・実験兵士の相関性は次の通りです。
- ドン王家が生み出した生命体:獣人
- 元老院が作り出した実験兵士:ドンムラサメ
しかし現状において獣人の存在は元老院側から見ると、ドン家の末裔を葬るための良い手駒となっています。
本来元老院は脳人を遣わしてタロウを葬ることを目的としていたと思われますが、ソノイ・ソノニ・ソノザが最近はドンブラザーズを倒そうとしていないことに憤懣を覚えた。
そんな中ドンブラザーズも脳人も仇名してくれる獣人の存在は元老院にとって都合がよく、ドンブラザーズ&昨今命令に忠実ではないソノイたちを共に葬ってくれる可能性があり、黒い野望のために獣人の動向を静観している可能性が考えられます。
対してムラサメは元老院が元々作り出したということでありながら、非常にドン家をルーツとしています。
- 名前に王家である「ドン」を冠すること
- デザインがドンモモタロウ他、ドンブラザーズに酷似していること
- ドンモモタロウが操るザングラソードと似た形状のニンジャークソード
- ニンジャークソードのギア部分にある、桃を模したサメの紋様
ドン家を忌み嫌うはずの元老院から作り出されたにしては、いささかドン色が強すぎる印象。
また、ムラサメはマザーの導きによって戦闘することを基本としますが、29話ではマザーがムラサメの気持ちを汲んでジロウやドンブラザーズとの共闘を許していたこと。
ここが一番ドン家ルーツ存意の大きなポイントですね。
つまり現状としてムラサメは元老院の手からとっくに離れ、ドン家サイドについていると言えます。
- 獣人:元老院サイド
- ドンムラサメ:ドン王家サイド
本来敵対する組織同士であったはずのそれぞれの所属が、現在では逆の組織に与するかのような相関性です。
これらを鑑みるに、
人生は思った通りに事が運ぶわけではないという皮肉の表現であると同時に、身近なところに期せずして大切な味方がいるはずですよ。
という製作陣からの示唆であると考えました。
一筋縄ではない相関性が巧みです!
3獣人の相関性
ツル獣人みほより、衝撃的な事実が告げられた今回。
「獣人は人間をコピーする。」
「獣人が死ねばコピーされた本物の人間も死ぬ。」
肝が据わったタロウでさえ、目をむき衝撃の事実に驚愕の様子。
そうなると、ネコ獣人にコピーされたバスガイドは既に絶命したことになりますね、切ない。
より獣人を理解するために、ツル獣人みほが語ってくれた獣人についてまとめてみます。
- ネコは気ままに遊ぶ
- ツルは物語を紡ぐ
- そしてペンギンは・・
- ネコは気ままに遊ぶ
-
ネコ獣人は人間をコピーして、気ままに狩り・食べ・遊ぶ。
ネコ獣人狭山や他のネコ獣人を見るに、常に獣人が人間の精神を支配しておりコピー後の新たな人間の人格というものが見られない。
凶暴性があり肉を好み、知能は低め。
- ツルは物語を紡ぐ
-
鶴獣人は人間をコピーし、その人間の人格はリセットされ人間界で別の人間として生きる。
基本は雉野みほとして生きる傍ら、必要があればツル獣人へ入れ替わり。
しかしツル獣人からみほに入れ替わる際は、必ず一度みほ本体が気を失う時間が存在する。
「そしてペンギンは・・」のその言葉の先は、
ペンギンは家族を守り同胞を殺す
といった意ではないかと推察します。
その理由についてこれから解説していきます!
まずキーとなるのはツル獣人みほがタロウに放った言葉。
「ネコの獣人が集まっている、奴らに手をだすな。その代わりネコの獣人たちは私が止める。」
「獣人はドン家が作った生命体だ。獣人に罪はない。そうではないか?」
そしてネコ獣人たちに向けた言葉。
「目立つマネはするな、それが掟だ!」
これらの言葉から、ツル獣人がネコ獣人たちを束ねている可能性が高いです。本来罪がないはずの獣人が生存していくために。
また、この言葉は物語「鶴の恩返し」から学ぶ教訓『約束や掟を破ってはいけない』にピッタリと当てはまる言動。
そして力関係も明らかにしており、ツル獣人はネコ獣人よりも強く、強さランクは『ネコ獣人 < ツル獣人 < ペンギン獣人』でしょう。
『ネコ < ツル』の力関係は、ツル獣人みほが複数人のネコ獣人をたった一人で圧倒していることから目に見えて明らか。
『ツル < ペンギン』の力関係は、ツル獣人みほの言動から察することができ、
「そしてペンギンは・・」
のくだりで苦々し気な表情を見せるツル獣人みほは、ペンギン獣人が生半ではない相手であることの仄めかしです。
更に察するところ、『ペンギン獣人の強さが上をいく』という理由だけでは、ツル獣人みほの苦悶の表情にはつながりません。
すなわちあの表情の理由として、
ペンギン獣人はネコ・ツル獣人たちを滅ぼして獣人種族はペンギン獣人だけにしようとしているのでは
と、考えます。
この推察に至ったもう一つの理由として、ペンギンという動物が持つ習性の一つに『危険を確認するために仲間を海へ突き落とす』というものがあること。
これは自分たちの群れを全滅させないための突き落とし=生贄という選択ですが、この生贄に選ばれているのが他でもなく同胞であるネコ獣人・ツル獣人ではないでしょうか。
ペンギン獣人はツル獣人みほの苦悶の表情から察するに、恐らくネコ獣人よりも残忍で凶悪であることが伺えます。(いっすんの推察が正しければ、支配欲も同時に強いことに。)
自分たちペンギン獣人いわば家族だけが生息可能な世界にするために、
脅威を排除しようと同胞であるはずのネコ・ツル獣人を生贄としてドンブラザーズ・脳人に差し向け、あわよくば共倒れを狙っている。
ということかもしれません。
ツルが『掟』で縛りネコとの共生の道を選択している一方、ペンギン獣人はツル・ネコともども生贄にしようとしている構図が垣間見えてきました。
まだまだ登場しないペンギン獣人。この焦らしっぷり、既にボスクラスの貫禄が漂ってますね!
”マザー”はタロウのマザー?
ドンムラサメに語り掛ける存在”マザー”の正体はドン家サイドの誰か、もしくはドン家サイドの生き残りではないかということを以前考察しましたが、更に考察を深めるとタロウのマザーである可能性が浮上。
そのきっかけは、ドンブラザーズとの共闘を許したムラサメへの理解・容認です。
タロウ・ジロウ以外のドン家一族が滅ぼされる以前、タロウのマザーが思念体だけをその場に留めて(その身は滅びるも魂だけがとどまっているイメージ)、将来タロウの手助けになるべくその機を狙っていたのかもしれません。
ムラサメに必要な指令系統をどのように司ったのかはまだ不明ですが、マザーとしてはムラサメに取り入ることが将来タロウを守ることにつながると信じて疑わなかったことによって、生前ムラサメを製造・管理するマザーコンピュータに何か細工をしていたのかも。
まだ純粋な存在であるムラサメを正しく育て上げ、イデオンの安静のために導き戦わせ、いずれ息子であるタロウを助けるそのために。
これはちょっと苦しい考察かもしれませんが、この考えを捨てきれないもう一つの理由として、24話「むすこ、ににんばおり」の存在意義があります。
- 24話で智子の世迷い言に付き合う理由など本来どこにもないはずが、タロウは不思議と事に付き合い『母』という存在に惹かれていたこと。
- 全てが片付いたあと、タロウは智子へ肩もみを要求したこと。
- 表面上は智子に宛てて弾いたピアノ、しかしその真意はいまだ見ぬ母を想いながら弾いたノクターン。
- 極めつけは、息子である耕一郎を家に迎え入れる際に智子の顔をわざと隠したカメラアングル。
これらは、タロウがまだ顔を知らない母と再び出会えることを示唆したシナリオ構成であるということを、いまだ疑わざるを得ません。
しかしドン家は滅ぼされている。
運よく生き残っていたとしても、元ドン王家の妃という顔が知れた立場であれば21年もの間元老院・脳人の目をかいくぐって身をひそめていることなど非常に困難でしょう。
よってタロウ・ジロウ以外のドン家全員が滅ぼされたという事実を一旦受諾しつつ、
タロウの母が思念体だけをドンムラサメのマザーコンピュータに仕組むよう取り計らったのでは
という推察に至りました。
24話で見せたタロウの母に対する想いが何も意味がない一話であったとは到底思えず、これがマザー=タロウの母である伏線となり、将来タロウと母が思念体とは言え再開を果たすその時が来ることを心待ちにしたいと思います!
マザーの正体や、いかに!?
ドンブラザーズ30話いっすんの一口感想
ドンブラザーズ30話いっすんの一口感想です!
みほ=夏美を初めて知る翼、次週ついに本隊合流
翼がついにみほ=夏美を知ってしまいましたね~、切ない!
それを皮切りに、次週31話はついにイヌブラザーの正体が判明するということですが、引っ張りすぎぃ!!
スーパー戦隊史上、31話まで正体も不明・戦闘時以外は本隊と別行動な初期メンバーがいたのでしょうか。
イヌさん以外はいないでしょうね、そして今後もおそらくないでしょう。
犬塚翼はドンブラザーズの中でも真のヒーロー像を体現しており、王道のヒーローです。
そんな翼がドンブラザーズに加入することで異色なスーパー戦隊”ドンブラらしさ”が少し薄まるかもしれませんが、それだけ物語が重要局面に差し掛かってきたということなのでそういった意味でもワクワクが止まりません!
みほ・夏美・ツル獣人/翼・つよしを巡る問題はどのように展開していくのか、ワクワクすっぞ!
ソノニ可愛すぎ
ソノニが翼に近づき、獣人を滅するべく共闘を申し出てきましたね。
その際のモジモジした仕草なんやねん、告白する女子かい!可愛すぎ!!
突如縮めてくる距離感も素晴らしい。
ソノニ演じる宮崎あみささんは、ソノニの翼に対する微妙な心境の変化を仕草で表したかったと言っていたようで、それが十二分に伝わりすぎて世の男性全員を骨抜きにするという快挙。
しかも29話「とむらいとムラサメ」では、ニンジャークソードによって狂人となった翼に対して、
「よせ、犬塚翼!お前にそんな姿は似合わない!」
と叫び身を投げ出しつつニンジャークソードを引きはがしていましたね。
このシーンもめちゃくちゃ感動!
ソノニが翼をしっかりと理解していて、なんとも美しい。
ソノニが自分でも気づかぬうちに翼に惹かれていること、まさかの敵対組織ドンブラメンバー翼によって愛を知ること、しかも自分が愛する側ということなどが、なんとも皮肉が効いている上に、尊すぎますね。
これからの翼&ソノニの先行きもしっかりと見届けていきたいものですね!
翼&ソノニ尊すぎ!!
まとめ
いや~、物語がいきなり進みすぎて、そしてまた謎が広がりすぎて「ドンブラパラダイス!」ってとこですね!
次週は、
ドン31話「かおバレわんわん」
ついに、ついに!
イヌブラザーが本隊へと合流します!
それに気づいたのがジローで、しかも匂いから翼であると見抜いたとは。
初期メンバーがようやく集うということで、物語が大きく動き出していく予兆!これからも楽しみでなりませんね!!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!