2022年12月23日に公開された、
仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル
のネタバレを含んだ感想と考察でレビューしていきます!
(仮面ライダー2022年冬映画のネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
今回の映画をいっすんの印象でまとめると、
仮面ライダーリバイスは、一輝の大切な家族の記憶を失い・そして取り戻す物語
という印象となりました!
ついにやってきましたね、仮面ライダーギーツと仮面ライダーリバイスの共演映画!
そしてなんと今回は仮面ライダー龍騎も参戦でファンにはたまらない内容となっています!
それでは仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤルについて、いっすんの感想考察をまとめていきたいと思います!
感想考察のうち、『仮面ライダーリバイス』に比重が置かれています!
リバイスひいきかな?
ひいきというか、この映画がリバイスの集大成だからね。
仮面ライダーギーツリバイスMOVIEネタバレ感想考察:リバイスは一輝の記憶を巡る物語
仮面ライダーリバイス本編は一輝が記憶を失うことから始まり、最終的にはバイスの記憶のみが一輝から消去されたかたちで物語を締めくくることに。
仮面ライダーリバイスのうち、一輝の物語の締めくくりとして描かれた作品、それが今回の映画の大綱です。
ここに、一輝たちがたどってきた軌跡を振り返りつつ感想・考察していきたいと思います。
一輝とバイスの契約がキツイ縛りである理由
一輝とバイスの間で締結された契約は『一輝が戦う度に家族の記憶を失う』というもの。
そもそも論ですが一輝とバイスの契約について、なぜこのような縛りのキツイ内容なのでしょうか。
その理由は、おそらく以下の通りと推測します。
一輝とバイスが契約を初めて締結したのは一輝が幼少の頃。
ベイルが元太とその家族を引き裂きたいがために巻き起こされた、しあわせ湯の大火事事件のさなかという土壇場。
このとき幼い一輝がベイルの巻き起こした大事件を背負って生きていくにはあまりにも重荷であると考えたバイスは、敢えて一輝の記憶を消す契約を結んだものと推察します。
一輝の心を守るために。
ベイル撃退に成功したものの、幼い一輝は一部始終を見ていた。
燃え盛るしあわせ湯、恐怖のベイル、痛めつけられる元太、謎の悪魔バイス等々・・・幼い一輝が全て背負うにはあまりにも重すぎる記憶。
そのため幼い一輝の心を救うために、バイスは敢えて記憶を消すという選択をとったと考えます。
その契約によって一輝とバイスはのちに苦しむことになりますが、しかしこのことによって離散していた家族が一つとなるきっかけにもなっています。
一輝が記憶を失い続け孤独に戦う中、反発していた大二も戻り、ギファードレックスバイスタンプ生成の大手術の際は元太も一命を取り留め、迷いつつウィークエンドに席を置き家族と距離をとり奮闘していたさくらも家族の和に戻ることに。
一輝が孤独に戦い続けた代償として記憶を失うことになるも、五十嵐家族を再び集わせ結束させるための必要条件、それが一輝とバイスが結んだ契約の真の意味ではないかと。
一輝とバイスを焚きつけるベイル
ベイルが一輝とバイスのことを実は気にかけていることについて、本編では明かされることがなかったですが、『仮面ライダーリバイスファイナルステージ&番組キャストトークショー』にて少々の匂わせがありました。
『仮面ライダーリバイスファイナルステージ&番組キャストトークショー』のネタバレを含みますので、クリックの際はご注意ください。
一輝のバイスに関わる記憶を取り戻そうと、狩崎が特殊な装置で一輝を眠らせる。
その最中一輝の精神内にベイルが現れ、バイスのことを呼び戻すようけしかけることに。
ベイルがわざと一輝に暴力を振るい、「精神内であっても重傷を負えば肉体に戻ることはできない。」「さぁ、早くあいつを呼び戻せ。」のようなニュアンスを投げかけていました。
直接的表現ではなかったですが一輝&バイスが結束して戦うよう、ベイルが乱暴に背中を押していたとしか見えない描写。
ファイナルステージが約3ヶ月ほど前なので、うろ覚えの内容ですみません。
訂正箇所があれば教えてください!
ベイルが実は一輝とバイスに感謝していて、どこかのかたちで必ずバイス復活に関わってくるだろう、と以前考察しました。
それはファイナルステージ、そして今回のギーツリバイスMOVIEでも見て取れたという印象。
その件について、今回の映画ではファイナルステージよりも更に分かりづらい印象でしたが、それは次の考察内容となります。
ベイルが起こした大火事事件が全てのキー
ベイルがしあわせ湯の大火事事件を起こしたことによって、以降一輝とバイスはいばらの道を歩むことに。
一輝とバイスは、ベイルの襲撃によって止む無く契約をしたという契機があります。
しかしベイルが大火事事件を起こさなければ、五十嵐一家はその後平穏無事だったかというと、そうは思えません。
なぜなら五十嵐一家は幸実を除き、もれなく全員ギフ遺伝子を引き継いでいる。
赤石による戦略的退化計画の総仕上げとして、やがてギフが五十嵐一家に目をつけてその遺伝子を利用し、家族を離散させることは疑いないため。(現に本編ではギフが一輝を気に入り、その力を利用しようと目論む発言もしていました。)
このことを考える時、
ベイルの大火事事件は五十嵐一家に訪れた避けられぬ試練であり、乗り越えるべき運命
だったということが分かります。
バリデロ・イザンギにやられ重体の一輝が精神世界で彷徨う際、なぜ様々な記憶と共にあらゆる箇所に火や炎がたちこめていたのか。
それは、ベイルの大火事事件が一輝と五十嵐一家の運命を進めるためのなくてはならない重要なイベントという示唆であるととらえることができます。
このとき一輝に語り掛ける謎の低い声は、普通にバイスという線が濃厚。
バイスということが濃厚ではありますが、この声の主こそがベイルであると、可能性は低い(声の出演に津田健次郎さんの名前も見受けられない)でしょうがいっすんはこれを推したいです。
なぜならば、ベイルの大火事事件は五十嵐一家の運命、世界の命運(人類を退化させ、人が起こす悪の心を貪ろうとするギフに打ち勝つ)これらを賭した重要なきっかけだから。
そのきっかけを与えた張本人、そして一輝とバイスによって救われたベイルこそが一輝の最後の選択を導く権利を持つのでは。
一輝に対して「お前」と言っていたり、少々乱暴で粗雑なしゃべり口調は、映画を観ているその時は気づきませんでしたが、今となってはベイルであったと考えることもできます。
ベイルがなぜ一輝の精神内に登場できるかと言えば、その伏線はリバイスファイナルステージにあることが一つ。
更には父:元太の血を引く一輝だからこそ、父の悪魔との精神共有を成し得るのではと考えます。
普通にバイスの声でしょ。
ですよねw
でもベイル説を推したい!
仮面ライダーリバイスは一輝の大切な家族の記憶を失い・そして取り戻す物語
映画内で重体となり意識不明の一輝を心配するシーンにおける元太のセリフ、
「ギフの呪いはまだ続くのか。」
それに対する幸実の言葉、
「呪いなんて言わないで。これが私たちの運命、受け入れて、そして乗り越えましょう。」
この一言にリバイスの物語全てが集約されているものと感じました。
終幕において英寿の粋な計らいによって、バイスの記憶を取り戻す一輝。
幼かった一輝自身を守るために消された記憶、そしてその後も戦う度に失われる記憶。
リバイス最終話では一輝とバイスの契約破棄によってバイス以外の家族の記憶を取り戻す。
そして、最終的には大切な家族の一員であるバイスの記憶を一輝が取り戻すことで完結。
仮面ライダーリバイスは、
悪魔とのバディを必要手続きとして、一輝の大切な家族との記憶を失い・そして取り戻すための物語
だったのだ、と映画を観終わって初めて気づかされました。
リバイス本編が終わってから4ヶ月ほどの期間が経過し、ギーツリバイス冬映画まで伏線を温存。
2022年冬映画によって、『仮面ライダーリバイス一輝の物語』が全て終結を迎えたことには万感の思いこみ上げるものです!
仮面ライダーギーツ:英寿の素性がネタバレされる
そして今回の映画、最後の一幕ではギロリとニラムが会話するシーン。
英寿の素性についてわかったことがあるとギロリ、
「彼はこの時代の人間ではない。」
という衝撃の事実を語っていましたね。
英寿がよく持ち出すアンティークコインは、実はアンティークではなく当時の通貨をただ持っていただけ、ということやその他様々ないっすんの考察が少しだけ信ぴょう性を帯びてきました。
この時代の人間ではないって、通常であれば「ちょ、何言ってるの!?w」レベルですが、ギーツではそれがあり得ます。
今後英寿の素性や、母ミツメがDGPナビゲーターをしていた事実などの絡みもどのように明かされていくのか、非常に楽しみですね!
それで英寿役の簡秀吉さんは彫りが深いのかな。
うん、もしヨーロッパ系の生まれという素性ならば英寿役の簡秀吉さんは抜群のキャスティングだよね!
まとめ
『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』について、ネタバレを含んだ感想と考察でレビューしてきました!
仮面ライダー龍騎ファンには少々寂しい内容だったと思われますが、ギーツとリバイスの2大共演は最高に楽しめました!
今後一輝の物語を見ることがないのは寂しい気持ちもありますが、『2023年Vシネクストにて放映予定の大二&ヒロミさん映画』でまだまだリバイスは健在!
ギーツ、リバイス共にこれからも応援していきたいと思います!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!