12話感想考察見え始めた英寿の謀略とイデア論

仮面ライダーギーツ12話感想考察見え始めた英寿の謀略とイデア論

仮面ライダーギーツ

12話「謀略Ⅲ:スロット★フィーバー」

の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)

今回の放送をいっすんの印象でまとめると、

デザイアグランプリはイデア論

それをまた考えさせられる回となりました!

2話に渡って繰り広げられた、迷宮脱出ゲーム完結!

タイクーンの追加参戦、フィーバースロットバックルを各自使用したフィーバーバトル、英寿が初めて見せた強い意思など、今回も盛りだくさんでしたね。

そんな中、見え始めた英寿の謀略・デザイアグランプリはイデア論などについて感想を交えて考察していきますので、ぜひ読んでみてください!

いっすん

二丁マグナムカッコ良かった!

目次

仮面ライダーギーツ12話いっすんの感想と考察

いっすん

それでは仮面ライダーギーツ12話いっすんの感想と考察です!

英寿の謀略

仮面ライダーギーツ12話感想考察見え始めた英寿の謀略とイデア論
引用元:YouTube/【仮面ライダーギーツ】<12話>11月27日(日)放送 予告動画

10話からは英寿が新たに叶えた世界、「運営と家族になる世界」が舞台の仮面ライダーギーツ。

ツムリが英寿と家族になっている世界に嫌気がさし、「いつまで続くの、この世界・・?」に対して「俺がデザ神であり続ける限り。つまり一生だな。」と英寿。

更には英寿がスターであった事実などについて、記憶を失ったバッファが英寿に「お前はスターの・・」と言っていたことなど。

これらから、過去に叶えてきた英寿の願いが消えていないことが判明。

デザ神となった者がデザ神であり続ける以上、デザ神の願いは追加され継続。

これはそのうちどこかでデザイアグランプリに破綻が起き得る仕様の脆さを狙った、英寿の狡猾な手段という印象。

と言いますのも、英寿が最初に叶えた願いこそが重要な役割を果たしていると感じるため。

10話で明かされた英寿が過去に叶えてきた願いについて、まとめてみたいと思います。

英寿が過去に叶えてきた願い
  • 「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」
  • 「俺が働かなくても暮らせる世界」
  • 「俺がスターになっている世界」
  • 「デザイアグランプリの運営者と家族になる世界」→現在

そして英寿が次に叶えたい願いは、「俺がDGPのスタッフになっている世界」。

これらのうち、英寿が初めてデザ神になった際の願いは

「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」

ということが、ツムリより明かされています。

英寿が初めて叶えた願いが「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」であり、生きてさえいれば必ずDGPへの参加権を持つということ。

おそらく一度でもデザ神になれば次回以降はゲームの参加権は本来なくなるはずであるため、もちろんデザ神であり続ける必要があるものの毎回シードのような特別参加権を持つかなりのチート枠ということに。

最初の願い事をしっかりと誤りなく叶えているあたり、英寿が用意周到に準備をしてデザグラに臨んだことが伺えます。(これ以外の願い事にしていた場合、それ以後ギーツの参加権は無条件にはく奪されていたはずであるため。)

そして英寿がデザ神であり続ける故、叶えてきた他の願いが消されることなく追加で叶えられているという現況。

それが現在の世界であり、英寿がデザグラの瓦解を狙った計画とも見て取れます。

しゃもじ

『働かなくてもいい世界』って、なんて魅力的な・・。

いっすん

そこにフォーカスかいw

10話で明かされた「母さんに会いたい」など、運営にとって都合の悪い願い事が消されてしまうことから、『DGPカードに書けないこと=DGPのシステムや運営に破綻が起きる可能性がある』ということを示しています。

それを一度カードに書いた願い事が消されたことで学んだ英寿は、緻密に叶えるべき願い事を考え・そして叶え、DGPに踏み入る計画を断行していると感じる次第です。

その理由として、英寿は番組開始以来常にクレバーで余裕のある態度を貫いてきましたが今回12話で初めて運営に対して、

「俺たち参加者はゲームマスターの駒じゃない・・!」
「俺たちの意思でここにいる。俺たちの意思で戦っている!」

と、声高に自らの意思・参加者たちの意思を主張。

更にタイクーンの緊急参戦をゲームマスターが渋っている際、

「これが本当に世界を守るゲームなら、断る理由はないはずだ。」
「それとも、それだけではない秘密でもあるのか・・?」

これらは英寿のこれからの行動を指し示す指標であり、いつもは内に秘めている熱が表面化したもの。

この強い意思と鋭い眼光は、咄嗟の思い付きで到底出てくる言葉や態度でもないことから、英寿の計画が既に断行されている証であると感じます。

英寿の次なる願い事「俺がDGPのスタッフになっている世界」を見ても、彼の断固たる態度を見ても、どんどんDGP運営側に踏み込むような大胆さを増しており、DGPを内から探りつつグランプリ自体を破壊。

そして、いずれ英寿の悲願である「母さんに会いたい」を叶えるための綿密に計画された謀略フェーズの真っ只中であると言えるでしょう。

そういった意味では、ジャマトを育成している謎の男アルキメデルの不穏なセリフ

「世界は我々のものだ・・デザイアグランプリを破壊しておいで」

の企みと英寿の思想は、プロセスや目的は違えど似通っているものだと率直に感じるものです。

しゃもじ

似ている?
オジサンと英寿ではカッコ良さが違うでしょ。

いっすん

見た目の話じゃないw

デザイアグランプリはイデア論

仮面ライダーギーツ12話感想考察見え始めた英寿の謀略とイデア論
引用元:YouTube/【仮面ライダーギーツ】<12話>11月27日(日)放送 予告動画

ここ数話において、デザイアグランプリ運営に関わる界隈で情報が交錯してきたので、一度整理してみたいと思います。

デザイアグランプリ運営に関わる確定情報
  • ジャマト園では多量のジャマトが育成されている
  • 多数のライダーベルト、壊れたライダーコアIDがジャマト園で確認される
  • ゲームマスターが意図しない動きが見え始める
  • ゲームマスターはジャマト園のアルキメデルと繋がりがある

11話ではデザイアグランプリのギロリはジャマト園に電話をして謎の男アルキメデルと連絡を取ろうとしており、その電話に出ることはなかったものの普段から『DGPとジャマト園は発注元・仕入れ先という関係性』を持つ模様。

デザイアグランプリのジャマトが一体どこから湧いて出てくるのか、その謎が少し紐解かれたという状態。

このデザイアグランプリとジャマト園2者の関係を見るに、

コンピュータウィルスを作るハッカー集団=ジャマト園と、アンチウィルスソフト製作会社=DGPが結託して互いに利益を享受している禁断の関係性

というイメージに繋がりました。

アンチウィルスソフト製作会社は、インターネット社会においてウィルスやハッキングなどの脅威が存在しなければ存立ができません。

実際にはコンピュータウィルスを作るハッカー集団と手を組んでいるわけではないでしょうが、お互い利益を教授し合える関係を結びやすい構図であることが分かります。

侵すもの、それを駆除するもの。

DGPとジャマト園に関しても、同様に禁断の蜜月の関係が結ばれている可能性が高い状況。

しかしながら、2つのポイントで両者に齟齬が出始めています。

2者の齟齬
  • 11話でギロリはジャマト界隈で意図しない変化が起き始めていることを訝しみ、アルキメデルに連絡をとった(実際には不通)
  • 12話エピローグではアルキメデルが「世界は我々のものだ・・デザイアグランプリを破壊しておいで」と発言していることから、発注元・仕入れ先という利害関係の一致にヒビが入り始めている

この関係性崩壊がこの先英寿たちにどのような影響を及ぼしていくのか、今後の動向に注目していきたいところですね。

しゃもじ

反社会勢力と司法が結託するみたいな?

いっすん

そうそう、そういった禁断の構図だね。

以前いっすんは、『デザイアグランプリはイデア論』という考察をしました。

『デザイアグランプリはイデア論』の考察はこちら

デザイアグランプリの参加者たちは、叶えられる願いそして世界を真実であると疑いません。

しかし実際にはジャマトはDGPによって発注され、ジャマト園ではジャマトを育成して送り込むという不穏な関係の元成り立ち、そして英寿の消された願いのように、運営の都合のいいように動かしている世界に過ぎない。

これをイデア論に置き換えてみると、英寿たちは洞窟内の壁に映る影しか見ることができない囚人。

英寿たちは身動きがとれない囚人であったとしても、そこが「非現実」であったり「全くの空想の世界」に住むかというとそうではなく、紛れもなく現実。

生きていることも、その体に魂が宿っていることも不変の事実です。

しかしそれらは真実ではなく、影に過ぎないのだということ。

『事実』『真実』の違いのように、まるで言葉遊びのような空虚な世界、それが仮面ライダーギーツの全貌なのかもしれません。

デザイアグランプリが描こうとする絵図は、イデア論の洞窟内。

しかし破綻が起き始めているのが、意図しない異変によるジャマト園との確執。

規定通りのウィルスを作り侵すことが仕事であるはずのハッカー集団が、アンチウィルスソフト製作会社の意図しない手引きを施そうとしている。

この例え話しは、あくまでコンピュータ内部の話しであって、『ITから外に出てしまえば現実の世界が待っている』こと。

IT社会の重要性を考えれば私たちとITテクノロジーは切っても切れない関係性ですが、実際には我々はコンピュータの中で生きているわけではありません。

これは『洞窟の外に出れば真実の世界が待っている』と同義であり、やはりイデア論と非常に似通っています。

明らかになってきたDGPとジャマト園の関係性から、デザイアグランプリ=イデア論という考えを更に深めさせるものと感じました。

仮面ライダーギーツ12話いっすんの一口感想

いっすん

それでは仮面ライダーギーツ12話いっすんの感想と考察です!

迷宮脱出ゲームが全体的にチープ

今回の迷宮脱出ゲーム、全体的にチープさが否めませんでした。

チープ感否めない脱出ゲーム
  • ジャマト語の対応表メモがあつらえたかのようにあったこと
  • パンクジャックが”傷という目印”を見逃し、ずさんな組み換えをしたこと
  • 解読したキッズらから特にメッセージ性を感じることもなかったこと

ジャマト語の対応表メモがなかったらゲームオーバーってゲーム難度高すぎ、そしてあつらえたかのような「対応表メモどうぞ」には草w

パンクジャックもずさんやなぁ~、あんなの幼児でも気づくレベル。

そしてランドセルキッズは、例えば「解読やパズル、パスワード系に秀でていて、その特殊能力を発揮する」、など見せ場があっても良かったのでは?

キッズを通して英寿が大きな気づきを得るでもなく、本当にただの一般人(タイクーンが少しだけ奮起した程度)。

敢えてそういった仕組みをしたということでしょうか、とにかくチープ感が否めないその場しのぎの迷宮脱出ゲームといった印象。

しゃもじ

毎回「~ゲーム」としなきゃいけないんだから、ネタが難しいんじゃない?

いっすん

まぁ、確かにね。
「迷宮脱出ゲーム」という名目自体は、すごく面白く作れそうなだけにちょっと残念かな。

しかもフィーバースロットバックル、大当たりが来るまでリスクなく何回でもトライできるとか。

そりゃフィーバーするまでガチャしまくるよね。
しかも全員が同タイミングで、それぞれが欲しい装備がフィーバーとか。

ストーリーの運び方、ドラマ部分やバトルパートのピンチ・優勢の演出など、もうちょっとひねりほしいw

ギーツ&タイクーンバトルがクール!

仮面ライダーギーツ12話感想考察見え始めた英寿の謀略とイデア論
引用元:YouTube/【仮面ライダーギーツ】<12話>11月27日(日)放送 予告動画

ギーツ&タイクーンバトル、最高にカッコ良かった!

仮面ライダーギーツの2トップがあんなに分かりやすく共闘したのは初めてかな?

タイクーンがジャンプして攻撃、その下をギーツがスライディングでくぐり抜けて射撃。

その際スローモーション撮影でグルッと180度回り込んで撮り方もクール!

その直後ライダージャマトが出してきた触手を咄嗟にマグナムでシュート、ギーツは触手を回避で集中力ハンパない。

ニンジャデュアラーをギーツ&タイクーン二人で握りこみ、ライダージャマトを上空へ打ち上げてからの、タイクーンニンジャラッシュとギーツマグナムラッシュの息の合ったコンビネーション最高!!

他が色々と残念なだけに、ギーツ&タイクーンバトルがメチャメチャ良かった!

まとめ

迷宮脱出ゲームを無事に突破したギーツたち、その裏でアルキメデルの不穏な動きが見え始める回となりましたね!

次回は、

13話「謀略Ⅳ:ドライバーを奪還せよ!」

赤い帽子の少女にドライバーを奪われた!?

突如始まったゲーム、ドライバーを奪還すべく素面で奮闘する英寿たち!

しゃもじ

日常生活から「いきなり非日常的なゲームに突入!」って、いいよね。

いっすん

ワクワクすっぞ!

それでは今回はこのくらいで。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

いっすん

いっすんでした!

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