仮面ライダーギーツ
3話「邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
3話の放送をいっすんの印象でまとめると、
アンティークコインから英寿の確固たる意思を見た
という感じでした!
早くも3話目となる仮面ライダーギーツ、様々なドラマが描かれ始めましたね!
今回はゾンビ狩りを巡ってダパーン:奏斗の感染&仲違いが発生、ナーゴ:祢音までも感染が確認され今後の先行きが重苦しいフィナーレ。
そのような今回、浮世英寿というキャラクターの魅力はギャップ・英寿が闘う理由とアンティークコインについて感想を交えつつ考察していきますので、ぜひ読んでみてください!
敵も武装も感染もまるっとゾンビ回でした!
仮面ライダーギーツ3話いっすんの感想と考察
それでは仮面ライダーギーツ3話いっすんの感想と考察です!
浮世英寿というキャラクターの魅力はギャップ
仮面ライダーギーツ:浮世英寿は確固たる願いがあり、それを叶えるためには命を賭した狂った競技をデスゲームと割り切るクレバーさを持ち闘いに臨むデザイアグランプリの現覇者。
そしてそのキャラクターは不干渉で冷酷と思いきや、実は人情があり1話から3話にかけてタイクーン、ナーゴ等を自然な流れを装って救っています。
2話「邂逅Ⅰ:宝さがしと盗賊」ではタイクーン:景和を騙し討ちしてブーストバックルをゲット。
「昔からキツネは人を化かすって、相場が決まってんだろ」
と言いながらも大事なところでは化かしきれず、英寿の本来の倫理観を隠しきれていないキャラクター作りに魅力を感じているところ。
と言うのも、2話でフェードアウトしたギンペン:孝人の息子のために現実の世界へ戻ったのち身分を隠して治療費を寄付し、何事もなかったかのように病院を後にする英寿の行動がまず一つ。
寄付者の名前は”名無しのキツネ”で、受け取り側も「誰やねん!?」不可避。
景和からブーストバックルを騙し討ちしてゲットしていながら、景和が感情移入した孝人の息子を間接的に救う構図。
しかしブーストバックルを化かして奪ったことは、実は景和を守る意味合いも。
今まで数々のゲームで生き残ってきたスペシャリストである英寿がブーストバックルを使うことで、ライダーバックルを最大限引き出すことが可能となり結果的に景和を守ることにもつながります。
人助けもでき、ボスを倒したポイントはしっかりと頂けて、英寿的にも一石二鳥。
また、3話でダパーンに騙し討ちされたナーゴを救いつつ、同時にゾンビ討伐でポイントをゲット。
ゲーム後、ナーゴのゾンビ感染も発覚し失意の中リタイアを覚悟する彼女に対して、
「いや、まだゲームは終わっていない。」
と、ライバルであるはずのナーゴに檄を飛ばす英寿。
そしてバッファ:道長との賭けで勝利した英寿はゾンビバックルを入手。
賭けに勝った英寿からバッファに与えるべきバックルは何もない約束のはずでしたが、ウォーターレイズバックルを渡します。
丸腰となったバッファへ武装を与える優しさ、そしてその際の理由付けが
「これで俺のスコアを抜いてみろ」
素直じゃないバッファの性格を鑑み、「かわいそうだからこれを使え」では絶対に受け取らないことを見抜いた上で敢えての挑発的な渡し方。
これらを見るに、
英寿というキャラクターの魅力はギャップ
ということを彼の言動から窺い知るところです。
英寿の優しさ・気遣いは既に化かしきれるものではなく、通常向かい風であるはずのクレバー・冷血な態度が逆に追い風となって彼の旨味を存分に醸し出しているキャラクター、それが浮世英寿であると感じました。
バッファとの関係が良いよね!
英寿が闘う理由とアンティークコイン
今回アバンにて、
「俺はここにいる。たとえあなたが気づかなくても、必ず見つける。」
という英寿のセリフ。
英寿には大切な誰かを見つけるという確固たる願いがあることが、3話にて初めて示されましたね。
英寿はデザイアグランプリのことをよく知っているようで、自身がスターになる世界を叶えたものの以前と”心が変わらない”ことについて、2話でナビゲーターを指摘。
「かなえられる世界にも限度があるんだろ?」
とツムリに揺さぶりをかけ、それに対して
「デザイアグランプリのことを探ってどうするつもり?」
わずかな狼狽を見せるツムリが珍しく感情的な態度をとっていましたが、彼女もまた英寿の真意を読み切れない模様。
ナビゲーターのツムリですらも真意を汲み取れない不穏な存在、そんな彼のゲーム参加の真意としては、
数々のグランプリを通して『見つけたい誰かを見つける』揺るぎない信念を持つ
そういった体であると言えます。
この考えを強めるためのシーンとして、1話のアバンとエピローグでアンティークコインを指で弾き飛ばす仕草をしていた英寿。
このアンティークコインには「CAESAR」と刻印があり古代ローマで使用されていた通貨、そしてCAESAR=カエサルとは古代ローマにおける最大の野心家のこと。
カエサルが残した代表的な言葉は、
- 人は喜んで自己の望むものを信じるものだ
- 何かを生み出す行動でなければ、行動とは言えない
- 学習より創造である。創造こそ生の本質なのだ
- 苦境は、友を敵に変える
- 賽(さい)は投げられた
カエサルの名言や生き方がデザイアグランプリにそのまま当てはまる部分が多く、古代ローマの戦乱・独裁政権などをコンセプトにしている可能性が高いと感じます。
英寿は『スターになる世界』という自身が望む世界を手に入れ、カエサルは戦乱を収めローマを支配し長年独裁官として君臨、二人は似通った功績を成し遂げています。
そして二人のもう一つの共通点はトップの座にいながら志半ばであること。
その志とはカエサルの場合「世界の皇帝として君臨すること」、そして英寿は『見つけたい誰かを必ず見つける』こと。
やがてカエサルは独裁が原因となり共和政を守ろうとする元老院に遣わされたブルータスに暗殺されることになり、これはデザイアグランプリが危険を伴うゲームである示唆とも考えることができます。
これらの示唆は、デザイアグランプリで勝者となり続けることがカエサルの如く危険を伴うことであったとしても、自身の望みを必ず叶える鋼鉄の意思を曲げることはない英寿の覚悟の象徴であると感じました。
1話・3話など、しばしば登場してくるアンティークコインは英寿の確固たる意思を示しているものと推察します。
『必ず見つける。』「会いたい」ではなく「見つける」というニュアンスにしているあたりが謎めいてますね。
仮面ライダーギーツ3話いっすんの一口感想
仮面ライダーギーツ3話の一口感想です!
ギーツの秀でた能力
仮面ライダーギーツ:英寿は戦闘力も図抜けてますが、一番の武器は頭脳。
ハズレのウォーターレイズバックルで貯水したのち一気に放水でゾンビを大量討伐、あそこまでウォーターをうまく使いこなすギーツを見るとき、彼の右に出る使い手はいないでしょう。
ゾンビフォームも最高に使いこなしており、バッファと違いトップのみならずボトムにもゾンビフォームを装着する機転、そして一気に距離を詰めライダーフィニッシュ。
戦局を見極めるのが驚くほど速く、そして正確な判断によって最良の闘い方ができるギーツの頭脳こそ、一番の武器と感じました!
ゾンビフィニッシュの墓&ヒットエフェクトカッコ良すぎ!
ゲームマスターの謎
1話において英寿が城のラスボスを倒しツムリの「デザ神降臨です!」の際に、それを画面越しに見る謎のマスク姿の男。
「浮世英寿か・・」
と不敵に発言。
2話ではゲームマスターという名で再登場し、
「ギーツ、君の目的はなんだ?」
ゲームマスターという名を冠しているほどの男ですので、ゲームエキスパートのギーツを苦しめることになるかもしれず、二人が相まみえるその時が今から楽しみ!
VSゲームマスター、楽しみですね!
仮面ライダーナーゴの既視感は
仮面ライダーナーゴの闘い方、なぜだかめちゃくちゃ既視感。
これは一体なんだ!?と思っていたところ、オニシスター:鬼頭はるかのそれと非常に似通っているんですよね。
登場間もないオニシスターとめっちゃかぶってるやん!と思わせるほどくりそつな3話ナーゴのバトルスタイル。
しかしそんなバトルスタイルを繰り広げる暇もないほどゾンビ化によって追い詰められたナーゴ、次週どのような決断を見せるのか見ものですね!
グランプリ休憩所で英寿が祢音を「ナーゴ」と呼んでたのがなんか草w
まとめ
ダパーンの罠によってかよらずか、ナーゴまでもゾンビ感染!
まるっとゾンビなゾンビファンにはたまらない一話でしたね!
次回は、
4話「邂逅Ⅲ:勝利の条件」
ゾンビ化による死の恐怖に怯えるナーゴを中心として、その打破と成長を描く物語のようですね。
「本当にこのまま諦めていいのか?」と、某しあわせ湯長男の如くおせっかいをさく裂する英寿の姿も。今から楽しみですね!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!