仮面ライダーギーツ
6話「邂逅Ⅴ:逆転のブースト」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
6話の放送をいっすんの印象でまとめると、
表面上だけではなく人の本質をよく知る重要性
それを学ぶお話しとなりました!
バッファ:道長がなぜ英寿に敵対心をむき出しにするのか、その理由が過去と共に明かされることに。
英寿と道長がこれからの関係性を構築していく意味でも、非常に重要な一話となりましたね。
6話において、人の本質をよく知る重要性・デザイアグランプリは仮想世界のグランプリという仮説などについて感想を交えながら考察していきますので、ぜひ読んでみてください!
道長メイン回!
仮面ライダーギーツ6話いっすんの感想と考察
それでは仮面ライダーギーツ6話いっすんの感想と考察です!
人の本質をよく知る重要性
道長は他人を蹴落とすこと、勝つために何でもやることを信条として英寿に噛みつくも、英寿に問われた『勝つためにどんな手でも使うのか、それとも自分に打ち勝つのか。』
この二択に葛藤した道長が描くシナリオ、それが6話の全体図でした。
英寿とのやり取りにおいて、道長の中で確実に何かが変化したことの象徴として、次の行動に表れることに。
- 景和がブーストバックル紛失で騒いでいる際、「お前が探してるのはこれか?」とブーストバックルをひけらかし、真相を白日の下にさらしたこと
- ブーストバックルを勝負で奪い合う提案をしたこと
- 森魚以外のタッグを組むようデュオをチェンジしたこと
これらは道長の中で英寿の言葉が引っかかっていたことを如実に表す行動であり、彼の心が向くまま動いた証です。
また、透を蹴落としたライダーたちと森魚が重なったことによって迷いのない行動力を生み出す助力にも。
報復に盲目となっていた道長に気づきを与え、本来道長が進むべき道から逸脱していた『願い』を幾ばくか人としてあるべき道へと軌道を示した、そんな英寿の重要な立ち回りが今話の肝要であると感じました。
これら6話の一連から、
表面上だけではなく人の本質をよく知る重要性
という学びを得ることができます。
英寿の場合は、道長が思っていたよりも考え方に筋が通っており憎悪を向ける対象ではないことに気づき始めたこと。
森魚の場合は、一見すると人当たりの良い中年だがその実、本性はねじ曲がっており道長が嫌悪する透を蹴落としたライダーたちに考えが酷似していること。
よく観察し相手の内面を深く知ることで、自分が本当に付き合うべき人間が見えてくる
そういった気づきと学びが至要たる6話で、道長の変化というアンサーを以てメッセージ化しています。
英寿と森魚を使って二極化した人間性を示し、道長が自らの考えを行動に表すことで一つの教示となる一話でした。
英寿と道長はなんだかんだ良いデュオになりそうですね!
デザイアグランプリは仮想世界のグランプリという仮説
英寿が「自分に打ち勝つことが最も偉大な勝利である」というプラトンの言葉を引用して道長を諭していましたが、この一言からデザイアグランプリの大枠が見えてきたので考察していきたいと思います。
プラトンは数々の著作や格言を残した古代ギリシャの哲学者です。
プラトンが残した名言のうち、有名なものは次の通り。
- 自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。
- あなたの悲哀がいかに大きくても、世間の同情を乞おうとしてはならない。なぜなら、同情の中には軽蔑の念が含まれているからだ。
- 親切にしなさい。あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから。
- 正義とは、強者の利益にほかならず。
そのうちの一つを今回英寿が引用したことによって、道長に気づきと変化を与えることに。
そこでプラトンについてもう少し掘り下げて見ると、彼の有名な理論である『イデア論』と『デザイアグランプリ』の相関性を知ることができます。
イデア論における「洞窟の比喩」という解釈があり、それは次のようなイメージとなります。
この図が示すそれぞれの位置づけは、以下の通りです。
- 洞窟の奥で首と足を鎖で繋がれ身動きがとれない囚人が現実世界の我々。
- 囚人は動物や物などの影を見て実体であると思っているが、それは影にすぎず不完全なもの。
- 囚人が鎖を外されて洞窟の外に出た時、初めて本当の世界を知ることができる。
これはアニメ・ゲーム・映画などの創作物で例えることも可能です。
アニメ・ゲーム・映画などの主人公や登場人物たちは、自分たちが生きる世界こそが現実の世界であると思い込んでいますが、実際には彼らの住む世界の外側から我々が創作した架空の世界にすぎないわけです。
プラトンが言う『イデア論』とはとどのつまり、現実だと思っている現在の世界は実は実体の影にすぎない仮想の世界なのだということ。
英寿がなぜわざわざギリシャの哲学者プラトンの言葉を引用したのか。
それは、プラトンが提唱した『イデア論』と『デザイアグランプリ』の相関性を示すものと思われます。
デザイアグランプリ=”イデア論における洞窟”であり、
ゲーム参加者は現実と思いこみ奮闘するも、実は仮想の世界に拘束された囚人に過ぎない
という仮説を立てることができます。
デザイアグランプリは1話にて英寿が発言した「これは世界をつくり変えるゲームだ。」そして今話ゲームマスターの「この世界も終わりが近づいてきたか。」などのあらゆるシーンから、
作り上げた世界が仮想の世界であること、英寿たちがイデア論の渦中にいるという仮説を強める見方ができます。
英寿はデザイアグランプリについて斜に構えていながらもグランプリの実体を探るような発言でツムリを困惑させたりと、グランプリの真理に一番近い参加者。
グランプリ自体を影であると認識し、実体である『真の世界』を得るために闘う、彼の真意が垣間見えてきたといったところですね。
彼の信念のうち現段階で明確なものとして、『必ず見つけたい”誰か”を見つける』ということが挙げられます。
時折スクリーンに姿を見せるゲームマスターとの絡みや正体も気になるところで、英寿がデザイアグランプリに対してどのように立ち回っていくのか、今後彼の激闘はますます苛烈となりそうですね。
英寿がグランプリの真理を掴む時、”見つけたい誰か”を見つけることができるのかもしれません。
仮面ライダーギーツ6話いっすんの一口感想
仮面ライダーギーツ6話の一口感想です!
透を蹴落としたライダーたち
道長の回想シーンに登場した、透を蹴落としたライダーたち。
暗いシルエットであまりフォームが見えませんでしたが、一人はマンモス(もしくはエレファント)と、もう一人は角が二本頭部にあり前面にむかって突き出ていた動物の模様。(闘牛?バッファと同種かな?)
デザイアグランプリの仕様上、審査を通ればまた彼らがライダーとなる可能性は充分にあります。
その際バッファ道長と彼らの掛け合いが見ものとなりそうですね!
因縁の対峙は実現するのか!?
ブーストライカーが変化
バッファが初めてブーストバックルをボトムセットし、出現してきたブーストライカーはバッファロー!
ギーツのブーストライカーとはまた一味違って、カッコ良かったですね!
しかしブーストライカーは四足獣ならバチッとカッコイイ感じに仕上がりそうですが、ギンペンあたりはブーストライカーになったら違和感ありありでしょうね、見てみたいw
次回はタイクーンがついにブーストバックルを初使用するようなので、見もの!
デザイアグランプリの謎
デザイアグランプリの脱落者は記憶を消されて元の生活に戻される。
ということですが、それと同時に脱落者を知る人間全ての記憶も消す必要があります。(そうでなければ行方不明者続出ということで、脱落者界隈では次々と問題が拡充していくでしょう)
更に記憶だけの操作では事足りず、その人が過ごした部屋だったり私物だったり関わった全ての物質に対しても操作しなくてはならないことを考えると、そう簡単ではありません。
そこは仮想の世界ならではということで、全てワンタッチで可能ということなのでしょうか。
しかし透の件は一体どうなるのか。
『元の生活』、つまり道長と同じ仕事仲間としてのとび職だった頃に戻されていません。
透は存在しなかったことになっています。
その証拠に、ツムリが脱落者のカラクリをタイクーンに説明している際、道長が非常に厳しい表情をしていたこと。
これらを考える時、道長と透を貶めたライダーたちとの因縁は必ずどこかで再燃することは疑いないと期待するものです!
う~ん、デザイアグランプリ胡散臭い!
まとめ
一話まるまる道長回で、道長ファンも大満足だったのではないでしょうか。
彼なりの信念が英寿によってわずかに日の目を浴びてきたことも、微笑ましい一幕でした!
次回は、
7話「邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり」
ついに登場、二度目となるラスボスですね!
これは見逃すことなどできないラスボスバトルとなりそうですね!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!