仮面ライダーリバイス
第41話「父の真意、息子の決意!」
の感想・考察をお話ししていきます!
(ネタバレを含むため、まだご覧になっていない方・ストーリーを知りたくない方はご注意願います)
今回の放送をいっすんの印象でまとめると、
一輝の孤独が家族を引き寄せる構図が見えてきた
という回でした!
一輝が記憶を失う事実を初めて家族へ打ち明ける展開となり、彼の胸の内も同時に明かされることで家族としての大きな試練を感じさせる一幕となりましたね。
赤石は大二という疑似家族に愛を見るも当の大二はそこに意味を見出すことがなく、赤石の窮地に現れるでもない。
赤石滅びの時は刻一刻と迫っている様相を呈しています。
一輝が記憶を失うことで家族を引き寄せること、さくらの重要な立ち位置、赤石サイドにいる大二の役割などからある程度の考察を繰り広げつつ感想も交えながらお話ししていきますので、ぜひ読んでみてください!
大ちゃんいつまで赤石のそばにいるの!
仮面ライダーリバイス41話いっすんの感想と考察
それでは仮面ライダーリバイス41話いっすんの感想と考察です!
一輝の孤独は家族を引き寄せるための伏線か
元太と幸実に、バイスとの契約で戦うごとに記憶が失われることを告白することになった一輝。
家族写真から一輝が消える事実をいつまでも隠し通すこともできす、家族を心配させまいと抱え込むには限界が来ていたということですね。
ベイルの暴力に抗い家族を守り抜くために、バイスと契約を結び家族を守り続けてきた一輝。
しかし彼はバイスのおかげで戦える、人を救うことができることを強調。
「家族みんなが笑って暮らせる日まで戦う。」
「たとえ、俺自身がどうなっても・・」
やはり38話で一輝の独りよがりに見えた元太の手術中断行動は、一輝以外の家族のことを最優先にした自己犠牲だったのですね。
一輝の記憶を失う事態=孤独が共有されたことによって、18年もの長い間一輝一人が家族を背負う図式が崩れてきました。
これは五十嵐家の家族全員で一輝がずっと抱え込んできた孤独や苦悩を共有・解決するための契機であり、一輝の孤独が対立する家族である大二を引き寄せ、そして家族全員の絆によって孤独を乗り越えることの誘因ではないかと考えます。
大二は外向きの性質上自身こそが天涯孤独であると勘違いし、勝手に自らを窮地に追い込んでいる状態。
そんな大二が長くつらい孤独をたった一人で抱え込んでいた兄を知ったとき、カゲロウを失ったことによる孤独を初めて大二自身が咀嚼し我が物にすることができるものと思われます。
結局大二はカゲロウから命で教わった「非情になれ」を家族という誤った対象へ向け、わが心の赴くままに正義を貫いていると心酔している。
大二がバランスをいつまでも保てないのは孤独の意味を理解せず、悲劇のヒーローを演じながらカゲロウを失った事実と向き合おうとしていないから。
大二は家族とまともに向き合うことを良しとしない性質があり、カゲロウの死=自身の孤独とも向き合えていない事実ともリンク。
カゲロウが本当に教えたかったことは柄にもないことでしょうが、『己と、そして家族と向き合えよ大二』ということではなかったのかと、今になって思います。
善と悪のバディとは完全に符合しないまでも、ギフを巡って対立する兄一輝と弟大二が改めてバディを組むことが物語を完結させるためには非常に重要な意味を持つと思われます。
つまり一輝の孤独=記憶を失う代償は離散した家族を再び引き寄せる意味を持つ、18年前から深く張り巡らされた伏線と解釈しました。
一輝の自己犠牲が報われる日が来ると信じたいですね。
さくらは犠牲や代償と相対できるキャラクター
自己犠牲をもいとわずに家族を守り抜きたいと奔走する一輝、そして自身の信念に邪魔建てする者を排除する大二、そんな彼らと一線を画すのが妹さくら。
代償のある契約によって一輝は記憶を失い、犠牲のある闘いによって大二はカゲロウを失いましたが、さくらは戦いによって夏木花を得ました。
アギレラ悪魔分離の一件では、自身の悪魔反抗でリベラドライバーが損壊するもさくらの弱さの象徴であるラブコフと真のバディを組むに至り覚悟を決める。
その覚悟とはアギレラを人間に戻す覚悟、ギフ遺伝子を持つことによる葛藤へのピリオド、そしてギフ遺伝子を逆手にとって戦う覚悟。
それと同時にアギレラを犠牲にせずに花を得たことで、犠牲や代償ではなく救う闘い方を身に付けたさくら。
ウィークエンドで太助の死に対してさくらが「犠牲なんて言わないでください」と言ったこと、これは彼女の信条と経験がにじみ出ていると感じられました。
大二を止めようと39話で五十嵐ライダー同士が激しくぶつかり合うことになったのも、家族という大切な存在を大二自身も含めて欠如する代償を、どうしても許すことができなかったため。
この時の「バカ大二!!」は妹の癇癪にしか見えませんでしたが、彼女の生き様を多感な思春期の女の子が表現した姿で、リアルで逆に好き!
”犠牲の矛盾”のもと絶命した太助を理解できない光に寄り添うことができたのは、犠牲の上に成り立つ正義を認めていないさくらだけというのも納得の展開。
それゆえ一輝の孤独を知った際、さくらは決して容認できないのではと同時に思います。
今後さくらは自己犠牲や代償のない、兄二人にはない視点で兄弟の調律を保つ、重要な意味を持つ立ち位置になる予感がしてきました。
さくらの外での経験が、内である家族という関係に活かされる日が到来するかもです!
人間として写実的な赤石
赤石は感情を思い出し、死への恐怖を覚えたことで滅びの時が近いことを示してきました。
そして愛や感情を思い出させたのが大二であり、滅びへの恐怖を与えたのが一輝という、リバイスの重要キャラクターが赤石の終わりに欠かせない適材適所に叶っていることは流石というところ。
赤石はここ最近で好感度急上昇で、”動き”も”変化”も多いキャラ。
孤独な大二に自身の孤独を重ね合わせて大二に入れ込むことで家族の愛を思い出し、太助とのやり取りでは「愛していたか?」発言。
赤石の部屋にて息子として扱いたいが大二にそっけなくされた場面がありましたが、これはギフと人類が過去にやってきたことの縮図なのかも。
目的を達成するために疑似家族という、一見して無益な手段にすがる赤石は滅びの沼へ足を踏み入れたことになります。
それもまた、赤石が人間であることの証拠。
赤石とギフの対立、戦略的退化を達成するはずの目的を見失いつつあることは、一輝サイドからすれば絶好の機会。
これを考えると大二は獅子身中の虫となり、あえて敵の懐に潜り込みかく乱し、内から分裂を画策する物語上必須な役回りだったという見方もできます。
大二が内部から敵のはらわたを食い荒らし、そして一輝が孤独によって家族を再び引き寄せることで勝利への活路が見出されていくのであれば、ここ最近の”動き”も”変化”も少ないフラストレーションが溜まりがちな一輝サイドのストーリー展開も納得。
赤石は人間が嫌いではない、人類を滅ぼしたいのではなく救うためにギフと契約し長年生きながらえてきた経緯があります。
赤石がひざまづいて死を逃れたことはかつて人間であった過去を、自身が感じていた愛と恐怖を大二と一輝によって呼び起こされることで人間を取り戻したことを表すので、赤石は人間としてとても写実的に描かれたキャラという印象。
不安や怖れは人間が行動するための原動力にもなり得るため、人間としての赤石が今後見せる最後の行動がどのようなものか見ものですね。
赤石の人間化はギフ滅びの序文ですね!
仮面ライダーリバイス41話いっすんの一口感想
仮面ライダーリバイス41話の一口感想です!
ベイルには時間がない
ベイル登場時のチート級の強さは最近面影もなく、急速に弱って雑魚感半端ないのが悲しいですね。
赤石によればベイルは25年前、死んだも同然とのこと。
仮初めの実体を持たぬ肉体ではバイスタンプで栄養を補給して戦うのがやっとということですが、赤石の両手バイスタンプ押印には草w
次週、ついに元太&ベイルの決着がつきそうですが、父ちゃんとその悪魔の行く末やいかに!?
ベイルが元太にvail(服従)する日は甚だ近いかもしれません!
父ちゃんとベイルの顛末、刮目しないとですね!
大二の信念が揺らいでいる
「リバイスを止めます。」
という言葉とは裏腹に、仮面ライダーアギレラに構って早々に戦線を離脱する大二。
ホーリーライブはアギレラへの威嚇でバトル冒頭に攻撃した程度で基本回避に専念、そしてビル壁にアギレラを叩きつけた優位でも何もせず。
大二も赤石と同じく人間を傷つけたいのではなくむしろ守りたいと願っており、無益な殺生や攻撃を良しとしない大二の中に自分なりのルールや正義が残っていると感じました。
しかしアギレラを振り切ってリバイスを止めるかと思いきや一輝たちの前には表れず。
そのまま大二は帰宅したと思われ、赤石の疑似家族・右腕キャラが揺らいできましたね。
ま、でも常に白か黒どちらかに割り切れるわけじゃない。
人間として迷うときもある、大二は答えをくれない心の中のカゲロウと問答しているのかもしれないですね。
大ちゃんそろそろカムバックか!
光は父の想いを受け取ってほしかった
光は太助の行動に対して「矛盾してますよ」と言っていましたが、これはどうでしょうか。
戦力的に考えても愛情的に考えても、どう転んだって命を張るとしたら妻ではなく光でしょ。
さくらのフォローでようやく噛み砕いていたようですが、そこは一人で処理して立派な戦士に成長してもらいたいところでしたね。
それが光がすがり大切にしていた、疑似家族から託された願いだったのでは。
光はいまいちパッとしないキャラで、疑似家族の死を乗り越えてようやく深みを増すと思いきや、さくら先輩の力添えでなんとか立った状態。
どうもキャラクターの軽さが否めないのですが、今回の一件でどのような成長を見せてくれるのか!?
あと数話しか尺がない逼迫した状況で光へのフォーカスはどのような作用をもたらすのでしょう。
今後の出方によってはその必要性を問うていきたいところです。
にしても、戦争中に稽古すなーー!
まとめ
今回は一輝が記憶を失うことを元太・幸実と共有したことによって、今後の展望が垣間見えた気がしました。
赤石は滅びの時が近く、大二もまた迷いを隠しきれない心理が行動に表れていたりと、クライマックス真っ只中で今後大きな変動を見せていきそうですね!
そして次回は、
第42話「激バトル!紅きベイルとデストリーム」
元太とベイル、ついに決着の時が!?
予告画像にて大二とさくらが変身解除後にスッキリしたような表情の一コマもありましたが、大ちゃんカムバックの日が間もなく訪れることは間違いなさそうです!
最終戦に向けて、片時も目を離せませんね!!
それでは今回はこのくらいで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
いっすんでした!